すべては脳からはじまる

「脳」は人間の思考や行動、判断などさまざまな考えだけではなく、人間としての活動に欠かせない機能を制御する役割を持っている。脳の役割は大まかに言えばこうなるのだが、実際には脳科学でも解明できていない物もあるため、本当のところ、脳は無限なる「宇宙」の様であるとも考えられる。
本書は脳科学の第一人者、人間の脳から他者、日本など様々な事について考察を行っている。

第一章「脳の中の「私」は宇宙より広い」
本章では脳科学、と言うよりも「脳哲学」と言える様な所である。というのは脳の中にあるアイデンティティを表している。本章で取り上げるアイデンティティは「笑い」であったり、「欲望」であったり、「行動」であったり、「時間」であったりと多岐にわたる

第二章「他者と関わることではじめて得る自由と不自由」
人間は一人だけではどうすることもできない。見える・見えない問わずの「支え」が必要になってくる。その支えによって才能を開くことができたり、自由と言うことを知る事ができたりする。しかし一人でいる、あるいは他人と関わる事がなくなってしまうと、かえって脳が萎縮してしまうこともある。

第三章「「日本」というシステムは思考の糧となるのか?」
本章では「脳化社会」と呼ばれるユニークな単語が使われる。「考えている」と言うことにつながっているのだが、その「考え」のベクトルが大人本位になったり、自分本位になったりしている、と言うことをしてきている。今日起こっている事件や事故についての論評や批判・擁護の声はそういった「脳化社会」にて生まれているのだという。

第四章「そこに、多様性の海が開けている」
「井の中の蛙大海を知らず」という諺がある。これは、「知識、見聞が狭いことのたとえ。また、それにとらわれて広い世界があることに気づかず、得意になっている人のこと。」を指している。固定観念が主な原因だが、固定観念を取り去り、新しい世界に興味を向けてみる、あるいは見てみることによって井の中から、多様性の海へと開かれる。

脳には無限の可能性がある。それは未だに解明できていない物が多い。それは「思考」もまた同じである。現在書店に並んでいるビジネス書などはパッケージ化された「思考法」が並んでいるが、そこからまた新たな思考法が出てくるのかもしれない。無限の可能性がある限り。

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