日本語の練習問題

サンマーク出版 綿谷様より献本御礼。
私はブログやライター活動をやっていてつくづく思うことがある。
「日本語は難しい、でもおもしろい」と言うことである。これはなぜかというと、「難しい」理由として日本語の語彙のヴァリエーションも多く、季節や時期といった細かい表現が多彩であり扱いづらいことであり、「おもしろい」所は言葉遊びが多彩にできることにより、落語などの伝統芸能が確立されたことにある。

日本語は時代に沿って変化を遂げているのだが、文法や敬語のあり方など様々な部分で基礎が身についていない所もある。
本書は現代文のスペシャリスト、論理的思考のスペシャリストが美しい日本語とは何か、正しい日本語とは何かについて練習問題の形式にて紹介している。

第1章「敬語で誰にでも好かれる人になる」
「敬語」は単純に言うと「相手を敬うために使う言葉」である。その敬い方によっては人格・品性に大きな影響を与えてしまう。敬語の使い方についてはなおさらである。しかし「敬語」と言っても、大きく分けて3種類あり、相手に対し敬意を表す「尊敬語」、自らへりくだる「謙譲語」、そして言葉を丁寧にする「丁寧語」が存在する。本章では3つの言葉の使い分け方を解説している。

第2章「主語と述語を「正しく」把握する」
「日本語は非論理的である」という言葉をよく聞くが、「論理的」という言葉は西洋の基準で使われている。しかし著者に言わせれば、日本語にも「日本語なりの論理」が存在するという。それが「主語・述語」のあり方であるが、日本語は主語が無くても、述語が無くても、単純に意味が通ることが多いため、曖昧に感じてしまうことも少なくない。さらに婉曲表現など、細かい表現もあるため、外国人にとってはわかりにくい物になっている。
会話にしても、文字にしても「主述」は基本中の基本であるため、理解できるような問題を本章にて取り揃えている。

第3章「接続語で文脈力を鍛える」
「母国語は道具でなく精神である」(p.88より)
これは日本語のみならず、国々の母国語全てに共通することである。日本には日本語があり、長い歴史の中で形は進化をしたものの、日本そのものを形成させてきた役割を持つ。その中で日本語の力をつけるというのは、日本人としてのあり方を見直すということになる。
本章では日本語の中の文脈を司る「接続詞」のトレーニングを行っている。

第4章「感情や意思を伝える表現を身につける」
表現には感情や意思も含まれている。それをどのようにして伝えられるかどうかで、相手のとらえ方も違ってくる。本章では表現の仕方について読書や短歌などを織り交ぜながら紹介している。

第5章「五感を言葉に取り入れて表現する」
「五感」は「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」といった感覚である。感覚であるが故に言葉になる物もあれば、言葉にできないものもある。
本章では童話のすすめも含めた感覚の表現の仕方を伝授している。

第6章「擬音語や比喩を使いこなす練習問題」
擬音についてはしゃべるときは色々と出すのだが、こういった書評の場ではあまり書かない。ただし本章にて「比喩」も取り上げているが、これは書評の場でも何度か使っている。この2つの要素は日本語で言うところの「オノマトペ」や「レトリック」と言った所が司っている。

第7章「総合問題」
最後は総合問題として、自分の日本語力はどうなのかを測るところである。結果は・・・それは聞かないでほしい。

私は元々書評を通じて文章を書くこととなった。その理由はもっと書評を広めたい、という思いが強かったからである。ただ私は日本語の使い方には自信が無かった。というのは現代文の成績が芳しくなく「お前、それでも日本人か?」と罵られた位である。そのため日本語の勉強を文章を含めてやっているのだが、なかなか身につかない。でそこで大学受験の現代文で(参考書を通じて)大変お世話になった方が提示した一冊はなかなか面白く、これで、日本語を一から見直そうかと思う。

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