街コンを仕掛けてみたらビジネスチャンスが見えてきた

最近は鳴りを潜めたものの、依然として「街コン」の勢いは止まらない。「街コン」というのは、簡単に言うと、一つの街を合コン会場のようにして、多くの出会いをつくる場所、もしくは町おこしのために、居酒屋を中心に活気づかせる場所としてある催しの事を指す。

現在では全国津々浦々で開催されているが、本書はそれをまとめた「街コンジャパン」を運営し、ビジネスチャンスにしてきた、「街コン」の仕掛け人、が街コンの魅力と、それができるまでの経緯、そして街コンのこれからについて熱く語っている。

第1章「「コンプレックス」を原動力に変えた海外生活~そこで出会った街コンの原点~」
著者が「街コン」を造るまでの人生は「波乱」と言う言葉に相応しかった。アメリカに言った経験もあるのだが、その経緯も、さらには家族事情も、ここでは語り尽くせないほどのものだった。しかしアメリカで得た経験は日本とは比べものにならないもので、さらにいうと「街コン」のきっかけにもなり、人生の根幹を形成づけるものだった。

第2章「「街コンジャパン」ができるまで~すべてはホームパーティーから始まった~」
アメリカ生活ではビジネスもやっていたのだが、それ以上に「パーティー」の経験が多かった。日本に帰国したときには、日本に対する不満が一気に出てきた。それがきっかけとなって、初めて「街コン」を開催したのだが、規模はホームパーティー程度のものだった。しかしそれが口コミでドンドン広がりを見せて、大きなパーティーとなり、街全体の居酒屋を借り切るような形態にまで成長していった。

第3章「『街コン』で起業する、ということ~広がり続けるビジネスチャンス~」
街コンが口コミで人気となり、ニュースにまで取り上げられるほどにまでなった。さらに街コンも全国的に行われてきたとき、著者は起業することになった。この時2011年の11月。その時には仕事の合間で・・・という訳にはいかなくなったため専業化するための起業だった。そして起業した翌年の2012年には「街コン元年」と称して、さらなる街コンの開催を広げられただけでは無く、オフィスを構えることによって企業の協力も得られるようになった。

第4章「新たなる『街コン』の可能性~単なる巨大街コンではないからこそ、こんな試みもできる!~」
著者が築き上げた「街コン」のビジネスは単なるイベントの枠では収まりきらないほどの物になっていた。それでも企業の協力や参画などがあり、街コンそのものも支えられていった。そして2013年に新たな試みをやることになった。それは新しい市場を創るという意味も込められていた。

第5章「『街コン』は「流行語」では終わらせない!~疲れないと断言できる、これだけの理由~」
2012年に「街コン」という言葉が流行語として取り上げられた。しかし著者はそれでは終わらず、「街コン」そのものをスタンダードな物にすべく日夜走り続け、「街コン」そのものを日々進化させている。

一世を風靡した「街コン」だが、ブームという一括りにはせず、これからどのような形を見せてくれるのか、それは著者と著者の会社の中にある。著者にとっての「街コン」の理想形とはいったい何なのか、と言うことをふと疑問に思ったのだが、それは著者がアメリカの大学時代に数多く体験したホームパーティーの姿そのものなのかもしれない。

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