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2014年3月

ひかりの魔女

「おばあちゃんの知恵袋」と言う言葉をご存じだろうか。言葉はよく知っていても、どのようなものがあるのか、知る人は世代によって異なるが、私たちの世代だとそれを知る人は少ないだろう。ちなみに私の祖母はもうすぐ傘寿を迎えるのだが、故郷に帰る度に色々な事を教えてくれる。口うるさい部分もあるのだが、それでも自分のことを思って教えてくれているんだなと言うことが感じられた。 さて、本書の話に移る。本書の物語は型破 […]

デジタルデータは消えない

普段仕事などでパソコンを使う機会が多くなっている。特に最近では、その傾向が強くなってきている。そんな中で、不必要なファイルをデリートする、あるいはゴミ箱に捨てて「空にする」と言うことをやってファイルを削除するのだが、こういうことをやってしまってもファイルデータは消えない。むしろ復元しやすいと言える。私はファイルを削除する際に「裁断」できるソフトを使ってやっているが、それでも完全に消す、と言うことは […]

ドルがなくなる日

最近では「ビットコイン(Bitcoin)」が大きな話題となっている。どんな話題かというと、ビットコインの主要な取引所の一つである「マウントゴックス社」が取引停止となり、倒産をしたというニュースである。これについて被害額は百億単位になっているが、正式な値は定かになっていない。 このニュースを受け、ビットコインに対する認知が殖えたのだが、闇市場への出回りなどブラック名面も多々ある。 本書はそれとは異な […]

世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析

「ヤンキー」というのは死語なのかと一瞬思ってしまったのだが、最近では「ヤンキー世代」と呼ばれる様な本も出てきており、まだまだ死語では無い事を思い知らされた。 そもそも「ヤンキー」とは何なのか、調べて見ると、 「(もとアメリカ合衆国北部諸州の住民、特にニュー‐イングランドの住民を軽蔑的にいう) (1)アメリカ人の俗称 (2)アメリカ風の文化・生活を有り難がる者 (3)日本で、不良少年・少女をいう俗語 […]

絵はがき100年 近代日本のビジュアル・メディア

今年の4月1日より消費税が5%から8%に増税され、16年ぶりの消費税増税となる。それと同時に郵便料金も20年ぶりに値上げするなど、値上げラッシュが枚挙に暇が無い。ハガキや切手などが値上がりするのは個人的にも、仕事の関係上嫌な気分になってしまうのだが、景気を上昇させるため、あるいは福祉を充実するためには多少の犠牲も致し方がない部分もある。 さて、本書の話に移るのだが、ハガキの料金が値上げしたことと何 […]

エネルギーを選びなおす

昨今のエネルギー問題において、一番の焦点となっているのが「原発再稼働か否か」「原発を即時廃止するか否か」と否応にも「原発」ばかりが叫ばれているように思えてならない。そのきっかけがちょうど3年前に起こった「東日本大震災」である。この震災では津波を中心に多くの命が奪われたが、他にも福島第一原発事故により、放射能の心配が今でも続いている。中には警戒区域となっていて、故郷に帰れない人もいる。 原発問題が叫 […]

傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学

「傷」とひとえに言っても色々な種類があるのだが、大概は消毒をして、ガーゼを当てて雑菌が入らない様にする、と言った事があたかも「常識」だった。しかし著者は10年ほど前からそのような治療には科学的な根拠がなく、かえって逆効果をもたらすと言われるようになったという。 ではなぜ本書のタイトルのように「消毒をしてはいけない」のか、そして著者が提唱する「湿潤(しつじゅん)治療」とはいったい何なのか、本書はその […]

脱・不機嫌な女―夫・職場・子どもを変えて笑顔になる三七の方法

人間には「快感」「不快感」の感情があり、特に後者を受け続けると「不機嫌」になってしまう。その「不快感」のきっかけは、女性であれば友達の些細な会話もあり、働いている人であれば職場、さらに夫・子持ちの場合は夫や子育てにて不機嫌になることもある。 不機嫌になる機会は色々とあるのだが、その不機嫌から脱する、あるいは防止する術や考え方も見つけた方が良い。本書は「夫」「職場」「子育て」の3つのシーンに分けて不 […]

心は前を向いている

人は誰でも前向きになる力を持っている。とはいえ四六時中前向きになる事はほぼ不可能である。よほどの無鉄砲か、あるいはあっけらかんとした人で無い限り。私も本書のタイトルを見ていて疑いを持った。それは自分自身が後ろ向きになる事は度々あり、現在進行形でそうなっているからである。それなのになぜ本書のようなタイトルを作ったのか、そして心とはいったい何なのか、その力とは何なのかそのことを心理学の実験を通して見て […]

見習いドクター、患者に学ぶ―ロンドン医学校の日々

医療問題は高齢化社会や医療サービスの低下、さらには医師不足といった社会問題にまで発展している。この医療問題は「医療とは何か?」という根本的な問題にまで問われており、対応もそれによって分かれている。 で、本書の話になるが、本書は著者自身がイギリスの医学教育に触れ、学んだことを綴ると共に、日本における医療問題の解決へのヒントを提示している。 第一章「命名の日」 イギリスの慣習によって新たに名前がつけら […]