DAY

2014年4月17日

高く手を振る日

自らも老いて、妻に先立たれて、人生そのものの行き止まりに瀕していた男性が、大学時代の思い出の写真を見つける事から物語は始まる。大学時代と言ってももう50年ほど前の事であり、印象の強い子と意外は忘れ去られてもおかしくないのだが、その主人公は今もなお大学時代の淡い恋物語の記憶を残していた。その思い出を約50年の歳月をかけて精算するとき、その男性はどのような心境の変化があったのか、「老い」と「恋」の両側 […]