最近地方にフォーカスした本が良く出ている。昨年の7月に発売された「里山資本主義」も地方にフォーカスしており、地方の疲弊を訴えた本もあれば、地域が活性化しつつある、という本も存在する。
では本書はどうなのか。本書は都市から役人として地方に赴き、地方の大学で地方活性化を研究し、実践している方が地方改革のあり方について説いている。
地方によっても様々な事情があるのだが、様々な事情だからでこそ、著者は「やりがい」を覚え「面白い」と主張している。疲弊しているからでこそ、変わるきっかけを作る姿勢を崩さない地方それぞれには性格があり、それに向き合い、解決して行く、地方はまだまだ輝ける、そう信じた著者の一冊である。