考えすぎた人~お笑い哲学者列伝

ロダンの名作に「考える人」がある。パスカルの名言に「人間は考える葦(あし)である」と言う言葉がある。

人間は「脳」があるように思考力をもっており、その中で理性的に「考える」事ができる数少ない動物の一つである。しかし「考える」浅さ・深さ・広さ・狭さには個人差があり、人によっては「あまり考えない人」とか「考え込んでしまう人」と捉えられてしまう人も少なくない。

そこで本書である。本書は「考えすぎた人」を取り上げている。ではいったいどのような事を「考えすぎた」のだろうか?それは「哲学者」である。「哲学者」と言うと人間もそうだが、あらゆる森羅万象についてを、桁外れの思考力でもって深く考察を行っている方々である。その方々の深層心理を深く読んでいくと、常人には理解しがたい所がある。そのため哲学者は「奇人・変人」と言われてしまい、時として笑いもの扱いにされてしまう。

そんな哲学者がどのようにして哲学を斬り込んでいったのか、考えていったのかを諧謔し、笑わせながら考察を行っている。考察を行っていると言っても真面目に研究しているわけではなく、あくまで「お笑い」であることだけは、忘れてはならない。