北朝鮮で考えたこと

北朝鮮というと、昨日か今日か分らないのだが、アントニオ猪木らが訪朝し、プロレス興業を開催するのだという。アントニオ猪木のプロレス興業というと、1995年の「平和の祭典(平和のための平壌国際体育・文化祝典)」以来19年ぶりの事である。1995年の時は約19万人を「動員」した。

「動員」と言う言葉に違和感があると思うが、当局から試合に来るよう19万人ほど命令されていたのでそう使っている。果たして今回はどんなことになるのか注目だが、このことで日本と北朝鮮の国交改善はできるのかというと、むしろアントニオ猪木の自己満足になるのではないか、というのが私の考えである。

私見はさておき、北朝鮮は旅行できないのかというと、実際にはそうでは無い。条件はあるにしても旅行は可能であるが、一歩逸脱すると処罰されるため、なかなか手を出すことができない、と言うのが実情である。本書は日本近現代史を専攻しているイギリス人が、併合時代の北朝鮮と、現在の北朝鮮とを比較しながらも、実際に自らの足で北朝鮮に赴き思ったことについて綴っている。