退屈 息もつかせぬその歴史


人は誰しも「退屈」になることがある。もちろん私でも年に何度かは「退屈だ」と言える様な勘定に陥ることがある。しかしその「退屈」と言う感情をネガティブに思ってしまうのは子どもの状態(肉体的と言うよりも精神的に)であり、大人になってくると暇つぶしの道具が充実しているので退屈になる事がほとんどと言ってもいいほどない。そう考えると今の世の中は充実しているかもしれない。

今の話はそこまでにして、退屈の話が出てきて気になったのが、そもそも「退屈」はどこから来ているのだろうか。そのことについて体系的に取り上げた本は今まで見たことがない。

そこで本書である。本書はその「退屈」についての「位置づけ」から、「退屈度」のテストをはじめ、それがどのような感情でもって起こっているのか、その心理・歴史などのメカニズムについて取り上げている。しかし「退屈」というと心理的なものであり、それがどのようなものなのかという心理的な考察だけで終わるのかと思いきや古代キリスト教などを引き合いに出しつつ、哲学にも裾野を広げているところが魅力的である。

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