あなたはまだ本気出していないだけ

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
ネットビジネスの世界には今もなお活躍している有名人がいる。その代表的な人として「クビでも年収1億円」などの著書を世に送り出した小玉歩氏がいる。主にネットビジネスだけではなく、実際のビジネスに対する提言についてたびたび行ってきたのだが、本書ではその類の一つとして仕事に対してのモチベーションについて取り上げている。ちなみに本書のタイトルは私よりも若干年下である、「さとり世代」を対象としており、本気を出すことについて提示している。

Part1「仕事編」
仕事は日に日に「サバイバル」の様相を見せている。ましてや一昔前にあった「終身雇用制」は崩壊し、今となっては給料も少なくなり、いつ首を切られるかわからないというような状況にある。もちろんサバイバルの中で書店にあるような「仕事術」や「習慣術」「処世術」というような本を実践しながら、ありとあらゆる仕事を効率的に行う。実際に仕事にしても無意味な仕事や恐れを捨て、会社事由による転勤を拒否したり、優先順位を明らかにしたり、することによって自分自身の仕事の質を上げていく。

Part2「人間関係編」
人間関係は会社の中では選ぶのは身分が高くならないと到底難しい。実際に配属されて、そこが嫌な上司になってしまうと当然のごとく仕事の質も落ち、かつ人間としての質も悪くなってしまう。人間としての在り方、さらには仕事、考え方に至るまで、付き合う人によって大きく変わってしまう。本章では仕事における人間関係はもちろんのこと、プライベート、さらにはブログやメルマガなどのネット上の人間関係の在り方について取り上げている。もともとネットを含めたビジネスを表しているので、ネット上の人間関係も含まれている。

Part3「自己投資編」
自己投資というと考え方は様々であるが、主だったものとして「読書」のほかにも「セミナー」「異業種交流会」などが挙げられる。実際に自己投資を行って学び、それを実践することで自らの血肉にする必要があるし、最も学ぶことへの費用をつぎ込んでいかなければ理想的なリターンを得ることができない。また「本気」を出すのは仕事ばかりではない。プライベートでも本気を出さなければ仕事でも本気を出すことができない。

「本気」を出すことは必要なのであるが、四六時中「本気」を出すことは何物にもならない。実際に本気を出すタイミングもあるが、その反対に本気を出すべきでないタイミングも存在する。相手からみて「本気を出していない」という批判はあるのだが、本気を出すタイミングもさることながら、それを見極めるための考え方など提示している格好の一冊である。