ずっと「安月給」の人の思考法

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私自身仕事で移動中、「このところずっと安月給続きだ」とうだつの上がらない表情をするサラリーマンを見かけたことがある。もちろんサラリーマンの中には満足いっている方もいれば、最初に書いたように、安月給のことに愚痴をこぼす方もいる。そういう意味ではサラリーマンは千差万別、人それぞれと言ってもいいのだが、本当の所「安月給」を考えている方、もしくは安月給である方にはある思考の傾向があるのだという。本書では「安月給」になってしまう思考のメカニズムを分析している。

第1章「なぜ、成果を出しても給料は上がらないのか」
最近「成果主義」に入っているものの、実際の所「年功序列主義」に成果主義を加算していると言うようなシステムを採用している企業も少なくない。完全に成果主義を採用しているところも中にはあるものの、もちろん欧米が採用している形式から日本流にアレンジしている所がほとんどである。
そういった事を踏まえて考えていくとどんなに成果が上がっても給料が上がらない理由というと、年目もさることながら、生活費の換算(住宅・通勤手当)や基礎力(年数や業績)などが加味されて給料になっていく。

第2章「給料の「高い会社」と「低い会社」に分かれるワケ」
ではなぜ「給料が低い」状況に陥ってしまうのか、その原因として本書では5つの理由を挙げている。

1.「業績」が悪い
2.「工場」を持っている
3.「利幅」の天井が決められている
4.日本人はサービスにお金を払わない
5.技術の進歩と労働者の価値の低下

1.は言わずもがなと言いざるを得ない。2.~4.にかけては2.が製造業特有、3.は小売業、4.はサービス業に当てはまる。それぞれ2.は工場と商社の給与の比較だが、よくよく見てみると「価値」の置き方、そして経済の在り方によって成り立っていることを考えると納得がいく。3.は小売業とメーカーの違いと言うところを着眼すると面白く、4.はサービス業ならではというのもあるが、日本人特有の考え方が利益の邪魔をしているとも見て取れる。そして5.はおそらく全業種に言えることであり、かつ企業でもよく言われることが逆に労働者の首を絞めている要因なのかも知れない。

第3章「なぜかお金が増えない「安月給」の人の思考法」
とはいえ労働者も労働者で考え方によって給料が増えなくなってしまっている要因になる。いわゆる「自分で自分の首を絞める」と言うのがまさにこれに当たる。そのため本書を実践するならば第4章は忠実にやってみる一方で、第3章のやり方は「絶対にやってはいけない」「絶対にこう言う考え方をしてはいけない」という禁止事項として捉えてみると良い。
本章で紹介される思考パターンは「社員食堂」や「技術革新」「家族」「就業規則」「経費」などがヒントになる。

第4章「給料を上げるための13の質問」
もちろん安月給の方が給料あげるためにはどうしたら良いのかというのも本書にはある。もちろん変わるためには会社や相手が変わるよりも先に、自分自身が変わる必要がある。変わるためにどうしたら良いのか本章では13の質問として表している。実践方法は単純で常に本章で取り上げる質問をメモして残し、通勤時間中に考えていくのもよし、休日散歩しながら考えるもよし、もしくは紙に書きながら自分自身の解をもとめるもよしである。

安月給の人は安月給なりの考え方がある。もちろん思考や習慣によって自分自身の置かれている立場が構成されているため、それらを変えることによって給料にしても、仕事に対する考え方にしても変わってくる。安月給から脱したいのであれば、思考法を変える、もしくは習慣を変えることから始める必要がある。本書はそのきっかけとなる一冊である。

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