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2014年9月

俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方

「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」の勢いが止まらない。その勢いをつけたのがかつて古本業界を根本から変えさせた立役者、ブックオフの創業者である坂本孝氏である。本書の帯に書かれているのは京セラの創業者であり、JALの経営再建を行った稲森和夫氏だが、坂本氏は稲森氏の経営哲学を学び、古本業界、そして外食業界にて実践を続けてきた。もちろん稲森氏も坂本氏の活躍を知っており、推薦したという。 外食業界の革命とい […]

ずっと「安月給」の人の思考法

私自身仕事で移動中、「このところずっと安月給続きだ」とうだつの上がらない表情をするサラリーマンを見かけたことがある。もちろんサラリーマンの中には満足いっている方もいれば、最初に書いたように、安月給のことに愚痴をこぼす方もいる。そういう意味ではサラリーマンは千差万別、人それぞれと言ってもいいのだが、本当の所「安月給」を考えている方、もしくは安月給である方にはある思考の傾向があるのだという。本書では「 […]

金持ちになる人の財布、貧乏になる人の財布

本書は財布に限った話ではない。実際に財布に限らずありとあらゆる習慣を持つことによって金持ちになるかどうかが決まる。本書は表紙から見ると「片づけ」がヒントとなるのだが、具体的にはどのような「片づけ」をする必要があるのか、そしてお金が貯まらないのはどうしてなのかそのメカニズムについても取り上げている。 Part1「お金が貯まらないのはなぜ‽」 以前「年収1000万円でも貧乏」と呼ばれるような記事を目に […]

あなたイズム

「あなたイズム」と言う言葉にインパクトを感じてしまうが、直訳すると「自分らしさ」とか「あなたらしさ」というような使われ方で「あなたイズム」と使われているのだろう。それはさておき会社の中では「自分らしくできない」もしくは「自分の考えに沿った仕事をする事ができない」、または「自分と組織とで考え方に齟齬があって十分にパフォーマンスが発揮されない」と言うような声を聞く。そのような方々はたいがい、仕事は「つ […]

父子相伝-陳家の訓え

今から10数年前、フジテレビ系列の番組に「料理の鉄人」という番組があった。その番組は鹿賀丈史のキャラクターはもちろんのこと個性的な鉄人がいた。その鉄人がそれぞれの所で有名になったという逸話まで存在するが、本書の著者である陳健一氏も「中華の鉄人」で参加し、結果を残した。もちろん番組終了後も「中華の鉄人」と言われ、著者、および著者が経営している飯店ともども大盛況になった。本書は著者が中華の鉄人へ辿って […]

台湾よ、ありがとう(多謝!台湾)―白色テロ見聞体験記

日本の台湾の関係ほど親密かつ友好的なものはない。しかし国交自体は1974年の日中国交正常化以降断絶しているのだが、「国交」と言う言葉を越えたものが日本と台湾の間には存在する。現実として2011年に起こった東日本大震災にて海外で最も多くの義援金を受けた国として台湾が挙げられる。その額は何と200億円以上に上ると言われた。もちろん1999年に起こった台湾大地震(921地震)でも日本はいち早く支援に動い […]

「できる人」という幻想 4つの強迫観念を乗り越える

よくビジネス書で「できる人」と言うような言葉をよく見かける。しかし実際に「できる人」というのはどういうものなのだろうか。人によっては「気が利く人」、あるいは「手早く仕事ができる人」など要素は様々なものがある。そういった風潮にはかつて存在していた「終身雇用制度」があり、それが崩壊したことによって企業は自分自身を守ってくれなくなったと言うのがある。それが「できる人」は何なのかをつくられるようになり、ビ […]

電話交換手たちの太平洋戦争

「電話交換手(でんわこうかんしゅ)」という方々がかつていたが、今となっては全く言ってもいいほどピンとこない。そんな方が多いので、ここで詳しく説明する。 今となっては携帯電話にて遠距離で電話を行うと「ププッ」と言う音が何度か聞こえるが、これは自動交換機によって、リレー方式に回線の自動交換を行っている。これができたのは日本では1965年の事で、それから自動交換が広がり、全国津々浦々まで伸びたのは1 […]

「肌色」の憂鬱 – 近代日本の人種体験

「F1にイエローはいらない」 これは1986年のF1イタリアGPで、当時国際自動車スポーツ連盟(FISA)の元会長だったジャン=マリー・バレストル氏が当時F1におけるホンダエンジンの総監督だった桜井淑敏氏に向かって言われた言葉である。人種差別的な発言だが前後すると当時はホンダエンジンが席巻し、バレストル氏の母国であるフランスのルノーエンジンが不振だったという事情があり、その恨み節としてこの発言がで […]

失敗からわかるアジア進出

「グローバル化」という錦の旗のもとに、企業の海外進出は止まる所を知らない。特に多かったのが、人口も多く、経済成長も著しい中国だったのだが、ここ最近の反日からか撤退する企業も少なくない。もちろん韓国も同様である。そうしていってアジアの経済成長に乗る形で進出しても失敗してしまう企業は少なくない。 ではどうして「失敗」するのだろうか。その傾向としては相手の国の文化を知らない、もしくはビジネスに対する考え […]