復興<災害>――阪神・淡路大震災と東日本大震災

今年で阪神・淡路大震災から20年の月日を迎える。のべ6千4百人もの命を失われ、今もなお震災の傷跡は癒えていない。さらに4年前には三陸地方を中心とした「東日本大震災」が起こり、こちらは現在も復興を進めているという様相である。この2つの震災にはそれぞれの「教訓」があるのだが、その教訓は生かされているのだろうか。本書はそのことについて論じている。

第Ⅰ部「復興の20年―阪神・淡路大震災のいま」
阪神・淡路大震災が起こってちょうど20年の節目を迎えるのだが、その時私は小学5年生の時だった。その時は連日のように震災にまつわる報道が為されていたことを今でもはっきりと覚えている。この時の復興に向けて「復興事業費」などの費用は公共事業がどのように使われ、役立てられたのかそのことについて取り上げられている。

第Ⅱ部「東日本大震災―いまとこれから」
今から4年前なので、まだ「復興途上」という状況にある。阪神・淡路大震災と東日本大震災の規模は比べることができない。もちろん地震の規模や津波、さらには原発事故もあるのだが。
そのような状況の中で未だに「復興途上」のなかで、どのような枠組みで組まれ、理念を持ち、街づくりを行っているのかについて取り上げている一方で、復興予算の流用などの検証も行っている。確か復興予算の流用については昨年・一昨年から指摘されたことを覚えている。

第Ⅲ部「阪神・淡路、東北から“次”への備え」
本書は震災に対する、自治体・政府などマクロの観点から見た「備え」を示しているが、震災ばかりではなく、昨年起こった御嶽山噴火のように、自身に限らない「備え」も大事になってくる。その上で災害に対する「備え」をどうすべきかを示している。

阪神・淡路大震災から20年、東日本大震災から4年、今もなお復興に向けて動いている中で、震災以外にも台風や火山噴火などの災害は起こっている。その中でいかにして復興を果たし、元の状態に戻るのか、そしてその復興の中で浮かび上がった課題とは何か、そのことについて知る事のできる一冊である。

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