笑うに笑えない 大学の惨状

私自身、大学を卒業してもうまもなく7年たつのだが、大学の状況は変化している。今となっては大学全入時代(受験生が全員いずれかの大学に入れる時代)になり、定員割れを起こしている大学も数多くある。もっと言うと、新しい大学が次々と創設され、その一方で少子化による受験生の数も減少している。そんな現状にある大学は具体的にどのような「変化」があったのか、本書はそのことについて取り上げている。

第1章「大学が大きく変わった」
大学全入時代に到来するより少し前から、大学の数は増えていき、大学そのものも入りやすくなった。もっと言うと、商業高校や工業高校など大学進学とは縁遠い所でも指定校推薦やAO入試などで簡単に入学できるようになった。
他にも「変化」として「短大」がだんだん4年制大学に変化し、さらには夜間部の廃止、カタカナ語の学部までできるようになった。

第2章「入試が大きく変わった」
入試にも変化があった。先ほども書いた「指定校推薦」や「AO入試」はもちろんのこと、私大では「センター試験利用入試」など入試の方法も多彩になり、大学入学への入り口もだんだん広がって行っている。ちなみに「多様化」は私立だけではなく、国公立にも波及している。

第3章「学部・学科の人気も大きく変わった」
学部・学科がカタカナ語になってきたのは、第1章でも述べたばかりだが、学部・学科の人気も変化が生じてきた。人気が出ているものとして「医学部」などの医療や理系と呼ばれる類、さらに文系でも「国際」にまつわるものが人気を呼んでいる。
その反面人気が下がっているのは、法学・経済学など、俗に言う「社会科学」と呼ばれる部署であるという。

第4章「受験生の大学情報収集法」
大学における情報収集は、オープンキャンパスはもちろんの事、合同説明会や合同相談会と呼ばれるところで入手していく。その要因として大学に入学したときにシミュレーションになるのはもちろんの事、大学入学における志望動機として用いられる。
他にも入学願書は元々本人が書くのだが、親が書くケースもあり、最近ではネットで出願できるようになった。

第5章「大学入学後~就職までも大きく変わった」
大学に入学すると、友達作りなどのキャンパスライフ、さらには就職活動があるのだが、どう行った活動を行えばよいのか、大学がサポートを行うようになってきたという。

本書で取り上げた事のほかに、大学は「産学連携」と呼ばれるように、産業と密接して活動を行う事例も数多くなってきた。大学の授業で産業に関わることを行い、単位を取る授業まである。それらを考えると大学は生き残りを賭けて四苦八苦をしながら「変化」を遂げている。しかしその「変化」はタイトルにあるように「惨状」なのだろうか。そこには疑問符が残ってしまった。

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