40歳からは、小さいことにくよくよするな。

著者の横山様より献本御礼。
40歳は「不惑」と言われており、物事に振り回されることが少なくなる。経験や考え方が熟成され、物の見方が深まることも挙げられるのだが、同時に考え方やチャレンジについても保守的になり始める時期になり、本書のタイトルにあるように、小さいことでもくよくよしてしまう。しかもチャレンジにしても「年齢」を理由に諦めてしまうということもある。
本書は40歳になってからの生き方について、著者自身の体験をもとに示している。

第1章「40歳から人生を豊かにする 「考え方」の基本」
本書の構成として様々なことについて「くよくよする人」と「くよくよしない人」のそれぞれについてどのように考え、行動するのかを示している。最初は「考え方」として優先順位や悩み、やりたいこと、目標、人脈やゴールなどを提示している。

第2章「40歳から人生を豊かにする 人付き合いの基本」
40歳ともなれば、社内人脈もそれなりに広くなる。職種や立場によっては社外の人脈も多くなる。そのため「人付き合い」はどのようにしたら良いのか、もちろん分かってくるのだが、「分かってきている」ことが本章で言う「くよくよする人」に当たるような行為になってしまっている可能性もある。
本章では人付き合いのための「見直し」も兼ねて「人の見方」や「世代」「御礼」「コミュニケーション」「評価」などの観点から「くよくよする人」「くよくよしない人」を定義している。

第3章「40歳から人生を豊かにする お金の基本」
40歳になると職種や立場が異なるものの、安定的な年収を手に入れる事ができる頃になってくる。しかしお金の「価値」についてはどうかというと、これまでどのようなお金の使い方をしたのかによって異なってくる。その「お金」に帯する考え方について「原点回帰」を兼ねてどのようにしたら良いのかを提示したのが本章である。

第4章「40歳から人生を豊かにする 人格の磨き方」
40歳になると人格もドンドン磨かれてくるのだが、個人差もある。その個人差を取り払い、良い方向へ磨くためにはどうしたらよいのか、スピーチや人間力などを元に伝授したのが本章である。

いずれの項目にも著者が40歳を迎えての体験談を取り入れられており、自戒や反省も盛り込まれており、40歳を迎えた方々に取っては道標となる一冊と言える。さらに40歳を迎えた方々ばかりではなく、これから40歳を迎える方々にしても、「自分が40歳を迎えたらどのように生きるか?」を示していると言っても過言ではない。