仕事が10倍うまくいくマイナス思考術

私自身頻繁にマイナス思考に陥ってしまう。その思考がだんだん深みにはまってしまい、自分自身そのものを否定してしまうようなこともある。そこから脱するためにプラス思考やポジティブシンキングの本を読んだり、名言を見たりして、マイナス思考を和らげようとする。
しかし「物は使いよう」と言う言葉があるように、マイナス思考も仕事の上でうまく行く要素の一つであるという。本書はマイナス思考を仕事の上でいかにして使うべきかを伝授している。

第1章「仕事では心配事を探すくらいでちょうどいい」
人は誰しも不安・心配を持ってしまう。それは仕事をしていても、結局の所、心配は和らげることはできても、晴れることはない。
その心配をいかにしてコントロールしていくのか、そしてマイナス思考がビジネスに対してどのように有益な効果をもたらすのかを提示している。

第2章「「誰もが嘘をついている」と思えば、人間関係はうまくいく」
本章のタイトルを見るに、疑心暗鬼になれと言っているようなものなのかもしれないのだが、むしろ「嘘も方便」と言う言葉があるように、嘘をつかれていても「方便」である事を割り切って考えることが大切であるという。

第3章「成長したければ、できる人を目指さない」
ビジネス書を読んでつくづく思うことがある。それは「できる人」って何だろう、と言うことである。ビジネス書でも「できる人」をタイトルにしているものもあるのだが、それぞれ異なる。
しかし本書ではあえて「できる人」を目指す、「ナンバーワン」を目指すことをやめることを伝授している。

第4章「お金の問題は、常に最悪を想定する」
お金は非常に繊細なものである。もちろん道具としてバンバン利用すべきと主張している本もあるのだが、むしろリスク回避に回避を重ね、常々最悪を想定し、ケチになる、あるいは無料を選ぶなどの事を主張している。

第5章「リスクをとらなければならないとき」
リスクを回避しようとしても、回避しきれない場面も存在する。もちろん危険に飛び込むことが必要になってくるのだが、それで失敗をしても、くよくよする、あるいは熟考しながら行動をすることが必要であることを著者は提示している。

マイナス思考は別に悪いことではないこと、そしてプラス思考になりすぎても結局の所、無鉄砲になりすぎてしまい、かえって失敗してしまう。不安や心配事は別に悪いことではないし、何よりも繊細に、かつ神経質になることも大切である。むしろ期待と不安、ポジティブとネガティブ両方のバランスを保つことが大切である。

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