今、そして未来(これから)―様々なビジネス生活から人生を考える

現状から未来を考えることは往々にしてある。もちろん私自身も書評を行っているが、将来は書評家をずっと続けながらも、書評を通じて、人と本を介した仕事をやっていきたいと考えている(出版社の仕事や本屋の仕事とは別の考えで)。そのモデリングは現在も考えているところにあるのだが、その仕事のなかで「やりたいこと」と「やるべきこと」と言うのがあり、それらが見えてきて「天職」に結びつけることができている方も少なくない。

では、やりたいことをやる、やるべき事をみつけるためにはどうしたらよいのか、本書は方法を提示ししているのではなく、100人のインタビュー調査をもとに考察を行っている。

Ⅰ.「やりたいことをやっていて」
やりたいことを見つけ、それをやり続けることは仕事をする上で緊急ではないものの、非常に重要なものである。それをいかにして見つけるかは、己の心と行動次第と言いたいところだが、実際の所をそれができている人は少ない。
しかし生きがいや天職を見つけることにより、やりたいことを続けるようになった方々も少なくない。しかし「やりたいこと」と「収入」に結びつけられるかというと、必ずと言ってもそうではない。そのため本章では「やりたい仕事をやっていて収入を気にしていない」「やりたい仕事をやっていて収入にこだわっていない」「やりたいことをやりながら収入を上げる」というパターンがある。

Ⅱ.「やるべきことが見えてきて」
「やりたいこと」もあれば「やるべきこと」もある。後者の場合は、自分の置かれている状況から見いだせる「使命」と言うべき所である。その使命を見つけ、仕事を邁進していく方も少なくない。本章ではその方々について取り上げている。

Ⅲ.「社会と人生を思う」
社会に貢献をするか、自分自身の人生を楽しむか、その天秤に悩む方も少なくない。もちろん私もその一人である。この5年後、10年後、20年後と後々の人生を歩むにあたり、自分はどのような立ち位置にいるのか、そしてどう言ったジレンマが生じているのか、そのことについて取り上げている。

働くことに関してどのような未来を描くのか、あるいは自分自身の仕事についてどう言った使命でもって生きるか、これは非常に重要なものである。その重要なものをいかにして考えていくべきか、その考える一助となる一冊であった。

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