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2015年5月

ねこの秘密

散歩をしていると時々猫を見かける。私は猫好きなので、見つけるやいなや猫の声真似をして猫の反応を見て楽しんでしまう。地味と言ってしまえばそれまでなのだが、それくらい猫が好きである。 しかしその猫も近づくだけで逃げてしまうような猫もいれば、特定の場所に落ち着いて、人間が近づいても反応しない猫、さらにはなついてくる猫とそれぞれいる。本当のところ猫はどんな性質を持っているのか分からなくなってしまう。 そこ […]

会社を支配するのは誰か―日本の企業統治

「企業統治」はカタカナに直すと「コーポレートガバナンス」という。それは何なのかというと、 「会社の不正行為を防止、あるいは適正な事業活動の維持・確保を実現すること。具体的には取締役など業務執行機関に対するチェック-システムとの関連で問題とされる。」(「大辞林 第三版」より) とある。では誰がそれを防止・チェックを行うのかというと、企業内の監査役、さらには外部では公認会計士、さらには株式会社だと株主 […]

水の家族

本書は小説と言うよりも「叙情詩」の分類に入るのだが、「死」と「生」について「水」を媒介として映し出している一冊と言っても過言ではない。 死者の目線、生者の目線、その目線の先にある「現在」と「過去」が詩でもって表現されており、なおかつ日常と非日常を重ね合わせながら映し出している。 「生」の水といえば川や海、さらには生活用水などもあれば、生まれてくる時は子宮の中にある羊水でもって命を育ませる。そして「 […]

都市と消費とディズニーの夢―ショッピングモーライゼーションの時代

郊外に行くとショッピングモールがいくつか見かける。私自身も何度かそこに足を運ぶが、都市部とは違った魅力がショッピングモールに備わっている。そのショッピングモールは都市の再開発の意味合いもあり、著者は都市そのものも「ショッピングモール化」しているのだという。その「ショッピングモール化」とはいったいどのようなものか、本書では都市や消費などの観点から取り上げている。 第一章「競争原理と都市」 ショッピン […]

進化する企業のしくみ

企業は日々刻々と進化、ないしは変化をする。それはだれにも止めることができず、なおかつそれに乗らなければ淘汰されてしまう。その「進化」について本書では、「進化の仕組み」と題して、異業種やWebなどに着目して取り上げている。 第一章「進化しない企業は生き残れない~異業種格闘技競争の時代がやってきた」 これまでは同業種の中で競争を図ってきたのだが、業界内にて飽和状態にある所では、成長に限界を生じてきてし […]

オーケストラ大国アメリカ

「オーケストラ」というと、ドイツやオーストリアなど西欧の国々が盛んに言われているのだが、実はアメリカも「オーケストラ大国」と呼ばれるほどであるという。これについてクラシックマニアであれば分る人もいるのだが、クラシックの「ク」の字も知らない方であれば本書に出会うまで気づくことはないと言える。 ではなぜアメリカが「オーケストラ大国」と呼ばれているのか、本書はその所以について取り上げている。 第1章「オ […]

世界が認めたニッポンの居眠り~通勤電車のウトウトにも意味があった!

時期はそろそろ梅雨入りであるものの、「暑い」というよりもまだ「暖かい」時期である。その時期になると、ついウトウトと眠くなってしまい、居眠りをしてしまうことも出てくるだろう。しかし仕事にしても、勉強にしてもそういった居眠りは御法度であり、なおかつ電車内での居眠りは寝過ごしてしまい、遅刻になりかねないケース、もっと言うと終電になると寝過ごし一つで取り返しのつかない事態になってしまうこともある。 居眠り […]

統計データが語る 日本人の大きな誤解

一昨年あたりからビジネス書コーナーに「統計」に関する本がたくさん出てきた。「ビッグデータ」と呼ばれるようなものの解析を行い、新しいアプローチをしたり、ビジネスモデルを構築したりするための分析法の一つとして「統計」が存在する。 しかしその統計をして行く中で「誤解」と思われていたものもある。本書は様々な統計データをもとにどのような誤解があるのか解き明かしている。 第1章「日本は世界一「小さな政府」―意 […]

シゴトの渋滞学~ラクに効率を上げる時間術

「渋滞学」というと、著者の専門分野であるのだが、元々車などの「渋滞」がいかにして起こるのかを解き明かしているのだが、この「渋滞」は車の専売特許ではない。仕事にしても「渋滞」が起こり、それが残業や時間の無駄が起こってしまう。その「渋滞」を解消するための方法として本書では「個人」「部内」「社内」に分れて方法を提示している。 section1「個人の渋滞、解消します!」 個人における仕事の「渋滞」は例え […]

ビジネスエリートは、なぜ落語を聴くのか?

日本能率協会マネジメントセンター 様より献本御礼。 私自身趣味として落語鑑賞がある。元々小さい時からTVやCD・カセットなどで親しみ、神奈川に移り住んでからは、頻度こそ年に1回あるかないかだが、寄席に足を運ぶこともある。今も古今東西の落語を堪能しているのだが、落語は話術のみならず、ビジネスにおいても重要な効果をもたらすのだという。それを解き明かしたのが、共に元落語家であり、現在はそれぞれの道で第一 […]