ファッション・ライフの楽しみ方

私自身、ファッションに関しては無頓着である。しかし無頓着のあまり、ファッションに関する知識や考え方が乏しかったため、それを補うべく今年は色々とファッションに関して勉強をしようと思っている。もちろん色々なものを買ってみて、実践をしてみたいと思った。そこで本書である。本書はそのファッションを楽しむためにオン・オフの使い分け、さらには、お出かけファッションをどのようにしたら良いのか、本書はその楽しみ方の心構えについて伝授している。

第1章「ファッションのスイッチ」
私は、ファッションは「ただ着飾る」というイメージでしかなかった。しかし「ファッション」には役割があり、心の距離を遠くしたり、知覚したりすることができるという。さらに、ファッションに友達など外交的な所、さらには仕事などで使う「オン」、そして誰にも会わない普段通りの「オフ」の時のファッションの使い分けをする事の重要性を本章にて説いている。そのことから本章では「スイッチ」と銘打っている。

第2章「学生服は社会への入り口」
現在学生服はブレザーなどが出てきているのだが、元々は学ラン・セーラー服が主だったのだが、元々学ランセーラー服は軍服である。後者は海軍の甲板衣として使われたことあまりにも有名な話であるのだが、前者の学ランもまた軍服・官吏などからきている。
その学生服というと、服装の乱れと指摘する事例もあるのだが、それには理由があり、規律だからと言うよりも、ファッションの構成を理解し、そのうえで着こなす大切さを知る役割もあると言う。

第3章「お出かけファッションに挑戦」
ファッションを始めるために、どのようなことについて気をつけたら良いのか、色使いから流行、さらにはトップ・ボトムなどの構成について解説を行っている。あくまで本書は「ジュニア新書」であるため、学生を中心にしている。そのため学生服からいかにしてファッションを作っていくかという観点から解説をされている。

第4章「スーツで学ぶ社会との関わり方」
制服は学生服で終わりというわけではない。社会に入ってからはスーツを着ることになる。もちろんそのスーツもまた英国の軍服の立襟から変化してスーツとなった。日本には開国が行われたからなので、江戸時代末期から既に着られていた。

もちろんスーツも「ただ着れば良い」のではなく、むしろ着こなし方によって、社内外の人から受ける印象も違ってくる。そのためスーツの選び方はもちろんのこと、着こなしかたに至るまで細かく見ておく必要がある。
ファッションには色々な用途があり、用途によって着こなす服も異なる。そのファッションをいかにしてセンスを身につけるか、それは場数を踏んでいくしかない。本書を見返しながら、実際にファッションを変化してみることによって、センスを磨いて、自分自身の持っている個性を磨いていくことが何より大切である。