マネー&フリー 僕らが楽して大儲けした57の秘訣

著者の水野様より献本御礼。
インターネットを利用した情報ビジネス、いわゆる「ネットビジネス」と呼ばれる世界がある。その世界で年収億単位を稼いでいる長者も何人香り、中には既存メディアに出演したり、自著を出版したりした方も中にはいる。

著者は3年前から川島和正氏をはじめ、ネットビジネスの成功者数人を取材してきた。その中で稼ぐ秘訣とはいったい何なのか、ルポルタージュにて迫っている。

<川島和正>
「なぜ、働かないで年収1億円になれたのか?」などの著書を出し、毎年年収1億円以上稼ぎながらも、香港を基点に世界中で稼いでいる川島氏。著者と川島氏との付き合いはなんと7年以上に及ぶという。
本書における取材も香港で行われており、まさに「ミステリーツアー」のような様相で取材を行ったという。なぜ香港に移り住んだのか、川島氏が主宰する「川島塾」のことについても明かしている。

<原田翔太>
大学生時代の22歳に1億稼ぎ、現在もセミナーや情報商材、コンサルタントとして活躍している原田翔太氏(以下:翔太氏)、他にもミュージシャンとしても活躍している。
翔太氏に当初取材した時は年収1億円プレーヤーだったにも関わらず、らしからぬような素振り・たたずまいだった。それから結婚やビジネスの変化もあり、様々な「顔」を持つ様になったという。もちろん今となってはネットビジネスに止まらず、本当の意味で「独自」の道を歩んでいることが分かる。

<峯島忠昭(水戸大家)>
「水戸大家」という名前は、ブログ・メルマガで使われる「ハンドルネーム」であるため、本章では本名と併記している。元々出身が茨城県であったことも起因している。
不動産事業とネットビジネスで成功を収めた。しかしその成功の前には想像を絶するほどの苦難に苛まれた。しかしコツコツ稼ぎ始め、不動産投資デビューを果たし、セミリタイアもできた。その後ネットビジネスにも進出し、峯島氏ならではのビジネスモデルを築き上げた。現在では自分の会社を設立し、今もなお勉強し、成長をし続けているという。

<岩佐忠幸>
ネットビジネスの成功者でも中には「浮き沈み」のある人生を経験している。一人は後述する与沢翼氏、そしてもう一人が岩佐忠幸氏である。岩佐氏といえば「中古カメラの転売で月68万円稼ぐ! 岩佐式・ハイパービジネス超入門」の著書があるほど、中古カメラの転売における第一人者であった。しかし出版前後から業界は飽和状態になり、転身を遂げたのだという。現在はスタジオやクラブなどの多角的なビジネスを展開しているという。
ここでは中古カメラの転売を始めたきっかけから、変化に至るまで取り上げられている。

<原田陽平>
「中卒、借金300万円でも年収1億円」という本を昨年発売された原田陽平氏(以下:陽平氏)。モバイルアフィリエイト(スマホアフィリエイト)で借金を返済し、現在ではセミナーやコンサルタントとして活躍している。また住まいも川島氏と同じく香港を拠点にしている。
本章ではモバイルアフィリエイトとの出会いから、同姓である翔太氏との出会い、さらにメンターの存在、そして昨年行った47都道府県セミナーのことについて取り上げられている。

<与沢翼>
おそらくネットビジネスを知っている方も知らない方も与沢翼氏を知らない人はごく僅かだろう。「秒速1億円」稼ぎ、メディアにも取り上げられ、あたかも「バブルの再来」と見まがうような贅沢が映し出された。
しかし2014年4月末に自身のブログにて、5月に雑誌にて経営危機を宣言した。本章では成功から転落、そして再起に至るまでの状況を取り上げているが、著者は余座鷲に対してある「違和感」があったのだという。そのことについても記している。

<菅野一勢>
ネットビジネスの道を切り拓き、そして現在における「ネット起業家」の草分け的存在となり、そして何より日本最大の情報商材ASP「インフォトップ」を創業した方こそ菅野一勢氏である。ちなみに本書は直接取材をしわわけではなく、「評伝」という形で取り上げている。
本章の中で驚きだったのは今のアフィリエイターは、インフォトップは知っていても、菅野氏を知らない方がいるのだという。

ネットビジネスの世界は絶えず変化している。もちろんそのビジネスの最前線に立っている、もしくは立っていた方々も多かれ少なかれ変化している。とはいえネットビジネスは「稼ぐ」ことばかりではなく、生活・精神・仕事などあらゆる観点で「自由」を求めることには変わりは無い。そのことから本書では「マネー&フリー」と題しており、その姿を映し出している。