ピロティ


「ピロティ」とは、

「2階以上を部屋とし、1階を柱だけの吹放ちにした建物の、1階部分。ル=コルビュジエが提唱した近代建築の一技法」「広辞苑 第六版」より)

とある。本書では住宅を舞台にしているが、一般的な「ピロティ」は住宅に限らず、病院はもちろんのこと、学校などでも使われている。ピロティの部分は主にどのようにして使われるのかというと、それぞれであるが、大概は「駐車場」の場合が多い。

さて、本書の中身に入っていく。いわゆる「ピロティ・マンション」が舞台であり、「引退前の管理人と、これから管理していく人とのやりとり」と言いたいところだが、全て管理人が話をする形となっている。
もちろんその話の中には住人たちのこと、定期的な仕事、そしてマンションが抱えている不満や問題など映し出している。

一方的な話からマンションを映し出しているのだが、話をしている舞台も「管理人室」から「ピロティ」、さらには廊下など様々なシチュエーションで話をしているところもある。一方的に話しているように見えて、マンションの住人・管理人、そして次期管理人とのやりとりをしているようで、人間模様が面白く見える一冊だった。

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