時代を勝ち抜く人材採用

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株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
今でこそ好景気であるせいか、就職活動は「売り手市場」の様相を見せている。私が会社員になる前の就職活動時代も同じように「売り手市場」と呼ばれていたのだが、その時は採用基準が厳しく、本当の意味で会社にそう人材を厳しく選んでいた印象が強い。もっとも私が就職活動をしていたときも、会社について、パーソナリティーについて事細かに聞かれたことが印象的だった。
その時代の中で本書では採用をする人の観点から、どのようなことで人材採用を行っていけば良いのか、どのような採用戦略を行っていけば良いのかについて事例をもとに伝授している。

第1章「考える」
採用をするために「考える」ことは当然なのだが、その「考える」必要があるのはいったいなぜなのか、そしてどのようにして考える必要があるのか。本章では「塚田農場」で有名なエー・ピーカンパニー、天丼「てんや」で有名なテンコーポレーション、「ミキハウス」で有名な三起商行をモデルケースに取り上げている。ここでの「考える」ヒントとして「マーケティング」や「ターゲット」「競争優位」「PDCA」など経営や販売などで使われる言葉が出てくる。採用にしてもどのようにして人材を集めるべきかと言うのが主軸となるため、「考える」要素は根幹の一つと言える。

第2章「集める」
採用活動は実際に人を集めるところから始まる。採用プロセスが強固なものになったとしても、実際に誰も集まらなければ採用活動は始まらない。集めるためには応募者の対応が必要になってくるのだが、応募者も年々多様化していることから、メディアから、ターゲットから人を集める「戦略」を組み立てる必要がある。
本章では人を集める「戦略」についてシモハナ物流ツナグ・ソリューションズをモデルに取り上げている。

第3章「選ばれる」
採用活動は企業が人を選ぶ活動なのだが、売り手市場になってしまうと「内定」を出した後、就活生が入社を断るケース、いわゆる「内定辞退」をするケースが出てくる。そのため企業は人を選ぶだけではなく、選んだ人がその会社で働きたいと選ばれるための活動も必要になってくる。本章では応募から面接、内定までの対応についての戦略について取り上げられている。

第4章「活かす」
採用した人材をいかにして活かすかは会社、ないしは人事次第である。その人事の採用活動から人材活用をいかにすべきかを具体的な戦略でもって構築し、実行する必要がある。本章ではモチベーション形成から労働環境の見直し、退職者活用などについて、大光電機損保ジャパン日本興亜まごころコミュニケーション日本福祉総合研究所スタジオアリスをモデルに取り上げている。

人材採用の対象はだんだん少なくなってきている一方で、好景気もあって採用の門戸が広がっていることから、企業も人材確保に必死である。そのため人材採用に関する戦略を組み立て、実行することは会社を生き残らせる、成長させる、そしてタイトルにもある通り「時代を勝ち抜く」ために重要な要素の一つである。本書をいかにして活かすのかは会社次第であるが、人材採用をどのようにしたらいいのかわからない方は考える材料となる一冊である。

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