「感情の整理」が上手い人下手な人―感情コントロールで自分が変わる

人間というよりも動物には「感情」が備わっている。しかしその感情を整理できるのが人間といえる。しかし人間によってはその感情の整理ができない人が中にいる。とはいえその感情を無理やり押さえつけてしまうと体調に支障をきたしてしまう。その支障をきたさないように感情をうまくコントロールする方法はあるのかというと、存在するという。本書は感情のコントロールができない人に対して、どのようにコントロールをしていけばよいのかを伝授しているのが本書である。

第1章「あなたの感情生活を支配する「法則」がわかる」
まずは感情を支配している「法則」を知る必要がある。コントロールする前に、自分自身の感情の要素がどうであるのか、そしてコントロールできるポイントはどこかを知る必要がある。感情のコントロールができない人の傾向や敵を作ってしまう人の傾向など様々な感情の傾向について取り上げている。

第2章「不機嫌な人は「自滅の法則」に支配されている」
不機嫌になる理由はあるのかというと、ある場合もあれば、訳も分からず不機嫌になってしまうケースもある。その不機嫌になってしまうケースを取り上げつつ、本章のタイトルにあるなぜ「自滅」をしてしまうのか、そのメカニズムについて取り上げている。

第3章「「嫉妬」はもう卒業しましょう」
嫉妬もまた「不機嫌」と同じく人間の中にある感情の一つであり、表立って出す人もいれば、めったに出さない人もいる。人の中には嫉妬そのものがない人もいる。そういった数々のパターンがあるのはいったいなぜなのか、本章では嫉妬のある人、ない人、出ない人の傾向と対策について取り上げている。

第4章「「心」の掃除は簡単にできます」
心の健康状態を保つためには自分自身の心や脳を表現している部屋を掃除することも一つの手段であるのだが、ほかにも自分自身をカウンセリングをするように「心の掃除」をすることの大切さについて取り上げている。

第5章「周りに好かれる人の魅力は「機嫌のよさ」にある」
不機嫌な人には人に好かれるどころか、人が寄り付かなくなってしまう。しかし反対に周囲から好かれるような魅力的な人がいる。その理由として「機嫌のよさ」があるのだが、そこには「自分を信じられるかどうか」などを取り上げながら、理由を解き明かしている。

第6章「すべての人間関係に「好き」を持ち込もう」
「好き」という言葉は異性に対するばかりではなく、家族、友人、さらには仲間に至るまで幅広い。その「好き」は人間関係を潤滑にするだけでなく、「思いやり」を得ることができるようになる。しかし「好き」といってもある「条件」が存在する。それはネガティブな感情に大きくかかわってくるという。

感情は誰にも備わっているのだが、感情の表現一つで相手の気分を良くしたり、害したりしてしまう。どうせ表現するのだったらうまくコントロールしておいたほうが良い。そのために今持っている自分の感情はどうなのか、そして感情を良くすことによって自分自身が変わることを本書にて取り上げている。