くまモンの秘密―地方公務員集団が起こしたサプライズ

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今でこそくまモンは熊本県のゆるキャラとして全国的に有名なものになったが、その全国的な人気を誇ったのは、熊本県にて、くまモンを広げるための「戦略」を構築し、実行してきたのだという。
本書では熊本県庁の中で「チームくまモン」というプロジェクトチームを結成し、くまモンを全国的に知らしめた仕組みについて明かしている。

第一部「くまモン関西攻略の秘密―熊本県庁チームくまモン関西部隊」
第一章「熊本をPRしないPR戦略」
くまモンを広げるにあたり、一つの縛りをしたのだという。それは「熊本をPRしない」というものである。熊本をあえてPRせず、くまモンをブランド化し、関西からPRしていこうとした。その結果、最初は子供に怖がられることはあったのだが、次第に愛らしいキャラクターと積極的なPR活動により、関西を中心に人気を得ることになった。

第二章「くまモンは日々進化する」

「くまモンは、もともと「くまもとサプライズ」運動のPRキャラクターとして登場しました」(p.90より)

と、もともとくまモンは運動のいちキャラクターに過ぎなかった。もっと言うとこの「くまもとサプライズ」自体、2011年に開業した九州新幹線における地域おこしプロジェクトの一つである。その「くまもとサプライズ」運動を提唱したのが放送作家の小山薫堂氏である。
さらに「くまモン」の語源は「熊本」の「くま」と、「者」のことを熊本弁で「モン」とあることからそれを合わせて名付けられた。

第三章「費用対効果は予算の八倍」
くまモンのPR活動により、「くまモン」そのもののほかに、熊本県のPRにもなった。実際に「チームくまモン」に与えられた予算が8000万円(平成22年度)だったのだが、PR効果は6億円以上にのぼり、効果は本章のタイトルのごとく8倍にもなったという。

第四章「ゆるキャラから売るキャラへ」
ゆるキャラとして認知度が高まったのだが、ゆるキャラとして人気を高めるのと同時に、熊本の名産品をPRして売るような存在にシフトしていくこととなった。

第五章「ダメ出しにくじけずアイデア量産」
くまモンをさらにPRするために様々なアイデアを量産することになったのだが、その中にはダメ出しが出たものもあった。どのようなアイデアなのかというと「くまモン体操」もあれば、「くまモン」そのものをブランド化するために車や宿泊施設をくまモン一色にするなど行ったという。

第二部「くまモン地元戦略の秘密―熊本県庁くまモン熊本部隊」
第六章「原点は保育園・幼稚園の子どもたち」
くまモンの人気を全国区にするだけではなく、熊本そのものにもくまモンを広め、なおかつ全国的に熊本の良さを広めていくことが大切である。その一つとして、人気の原点に熊本の保育園や幼稚園の子どもたちから愛される存在になっていくことを挙げている。

第七章「迷ったらGO!」
問題点やPRについて迷うようなことがあったのだが、それについてタイトルにあるようにスピーディーに判断し、行動していった事について取り上げている。

第三部「くまモン・トップ戦略の秘密―熊本県知事・蒲島郁夫」
くまモンを推進して行くにあたり、現・熊本県知事である蒲島郁夫氏の存在無くして推進はなかったと言える。その知事がなぜくまモンをなぜ、そしてどのように推進していったのかそのことについて取り上げている。

くまモンはゆるキャラとして、さらに熊本県のPRキャラとして大いに貢献したのは言うまでも無い。その活躍は熊本県のみならず、日本中、さらには世界にまで渡ったと言われている。そのくまモンがなぜ広まったのかそのカラクリがよく分かる一冊である。

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