スパイスなんでも小事典―おいしくて体によい使い方

スパイスといえば、カレーなどの料理で日本人にも愛されており、スーパーに行くと様々なスパイスが豊富に取り揃えている。もちろん料理のほかにも「生薬」として使われており、身体にも良い影響を与えるという。本書はそのスパイスの効果、種類、そして日本や世界の料理との関係について「事典」という形で取り上げている。

第1章「「スパイス」とは何か」
そもそもスパイスとは何なのか、辞書で調べてみると、

「香味料。香辛料。薬味(やくみ)」「広辞苑 第六版」より)

とある。本章では「スパイスのでき方」「スパイスの活かし方」「スパイスの効能」「種類」について取り上げている。

第2章「「似たものスパイス」は何が違う?」
スパイスの種類は数多くあるのだが、本章のように「似たもの」も存在する。それは何なのかというと「ハーブ」や「コショウ」「ゴマ」「マスタード」などがある。

第3章「料理とスパイスのおいしい関係」
スパイスを使う料理はカレーのみならず、肉や魚料理を含め幅広く使われる。もちろん料理によって使うスパイスが異なる。どうして異なるのかというと、料理の特性によって、相乗効果に相まってよりおいしくなるという。本章では肉料理(煮込み料理も含む)や飲み物に至るまで、どのようなスパイスを入れるべきかについても言及している。

第4章「スパイスの健康学」
スパイスには健康においてありとあらゆる効果をもたらすという。もちろんスパイスによって効果は異なるのだが、本章ではスパイスによる効果をそれぞれ取り上げている。

第5章「スパイスができるまで」
スパイスとひとえに言っても様々な種類があるのだが、種類のよって産地も異なる。もちろん日本でもショウガやワサビ、シソ、サンショウなどのスパイスを生産しているという。また、世界中で使われているスパイスも同様に取り上げている。

第6章「世界の料理とスパイスの味な関係」
スパイスを使った料理は世界各地に存在する。本章では中華、フランス、アメリカ、北アフリカ、インド、タイなど様々な料理に使われるスパイスを列挙している。

第7章「和食とスパイスの粋な関係」
和食にスパイスというとピンと来ないイメージがあるのだが、和食ならではの「スパイス」があるという。第5章でも紹介したワサビ・ショウガ・シソ・サンショウもあれば、ダイコンやユズ、スダチ、トウガラシ(一味・七味など)などがある。もちろんそれぞれのスパイスの使い方についても本章にて取り上げている。

スパイスは奥が深い、しかしそのスパイスを知れば知るほど、そして使えば使うほど、料理の幅が広がり、なおかつ奥が深くすることができる。本書はその奥深さと広さを知る一助となる。