仲人ビジネス

「仲人ビジネス」という言葉を初めて聞く。どのようなビジネスなのかは第1部にて詳しく取り上げられているのだが、「日本仲人協会」が促進しているビジネスであり、定年退職前後の世代が生涯現役であるためにできるビジネスなのだという。では、「仲人ビジネス」とはいったいどのようなものなのか、そしてこれからどのような広がりを見せるのか、本書はそのメカニズムについて迫っている。

第1部「仲人になる方法」
CHAPTER1「人に喜ばれてプチ収入 「仲人」という仕事」
かつてはほとんどの男女が結婚し、子供を授かるような状況だったのだが、今となっては晩婚化のみならず、「嫌婚」や「非婚」といいうように結婚すらしないような方々も少なくない。そこで「仲人ビジネス」という仕事である。そういった状況の中で結婚をしたい、だけれども結婚相手が見つからない方々のために、出会いの場を設け、お見合いの立ち合いを行ったり、交際中にアドバイスを送ったりするような仕事をするという。

CHAPTER2「何歳からでも始められる! 仲人ビジネスの始め方Q&A」
もちろん「仲人ビジネス」は簡単なものではない。ビジネスを始めるためにはそれを行う団体が存在しており、そこに加入する必要がある。団体はGoogleで「仲人業」と検索すればいくつか見つかるので、その中から自分にあった団体を見つけて加入すると良い。
もちろん仕事をするために必要なものもあり、開業をするにあたっての準備を行う必要があるという。ほかにも「仲人ビジネス」に関するライセンスもここで紹介している。

第2部「仲人の教科書」
CHAPTER3「独身男女をするする引き寄せる 劇的! 会員引き寄せテクニック」
仲人ビジネスをするために最も必要な要素として「会員数」が必要になってくる。入会金や会費などの売上の要素を確保するためである。その会員を増やすためには「集客術」がどうしても必要になってくる。本章ではそのテクニックについて取り上げている。

CHAPTER4「ユニークアイデアで会員ゼロから倍率ドン! 成功仲人の集客体験談」
会員ゼロから集客を行い、会員数を増やすことも必要だが、その会員数を増やした後は成功事例を増やして、さらに会員数を増やしていく必要がある。もちろんその会員数を増やすためには「誰をターゲットにするのか?」を考えることも必要である。本章では集荷や成功事例をつくった成功仲人たちの集客体験談を6人取り上げている。

CHAPTER5「1200人の会員を育てた理事長が教える仲人ビジネスを成功の秘訣10」
著者は「日本仲人協会」の理事長を務めている。その理事長職の中で多くの仲人を誕生させ、成功に導いた方も中にはいる。その経験の中で見出した成功への秘訣を10個取り上げている。

定年退職者はこれからもどんどん出てきて、生涯現役としてどのようにして働けばよいのか、その一つの要素として「仲人ビジネス」がある。非婚・嫌婚化の状況にある中でこのビジネスはどのようなチャンスがあるのか、成長があるのか、本書でもって見出してくれる。