レンアイ、基本のキ――好きになったらなんでもOK?

もしもあなたが人を好きになってしまったら、あなたはどうするか。もちろんその人が好きになるタイミングはたくさんあるのだが、その中で人が好きになり、恋愛へと発展するケースもあることだろう。しかし、その恋愛をしようにもどのように恋愛をしたら良いのかわからない方も少なくない。本書は「岩波ジュニア新書」のようにそのような青少年を対象にした恋愛の基礎について伝授している。

1.「最高のレンアイって何?」
本章のタイトルにある「最高のレンアイ」って何だろうかというと、答えは人それぞれというほかない。恋愛のカタチはカップルの数だけ存在しており、愛情表現もまた然りである。しかし恋愛のカタチと言ってもある種ストーカーのようなこともあれば、暴力沙汰になるようなこともある。

2.「好きになったらとまらない?」
相手が好きになったのだが、その愛情表現が時として相手の気持ちを害するようなこともある。しかもそれが時として犯罪に発展してしまうようなケースもある。本章ではその「とまらない」というケースを紹介している。

3.「男らしさ、女らしさ、恋人らしさ」
「らしさ」は男女にしても、個人にしてもさまざまであるが、どこで「らしさ」を見るのかというと、容姿もあれば、ふるまいと言ったものまである。しかし「らしさ」のふるまいによっては1.や2.で表したように暴力沙汰になるようなこともあるという。

4.「お母さんとお父さんを見ていると」
最近はあまり聞かなくなったとは言えど、「家庭内暴力」がある。本章でも「配偶者間のDV」とあるのだが、夫が妻に対して暴力を振るうだけではなく、その逆もあるという。

5.「デートDV対処法」
このDVはデートの最中でも起こっている。1.~3.にかけて説明した原因によってDVが起こるという。そのDVをいかにして防ぐか、それはカップルの心構え次第であるが、それについて本章ではモラル・法などの寒天も含めた現状と対策方法を列挙している。

恋愛の形は人それぞれだが、形によっては相手を害するケースもあり、なおかつ法律的に罰せられるようなこともある。「健全」という一言で片付けたくはないのだが、最低限のルールに違反せず、なおかつカップルにとってハッピーになれるのであれば、色々な形があって良いと思う。その「最低限のルール」が本書に書かれているものである。