大人の背中―大人が変われば子供も変わる

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「親の背中を見て子は育つ」と言うことわざがある。これは、

「子供は、親のやっていることを見て、それがあたりまえのことと思って、自分の常識にしてしまう、ということ」「ことわざ学習室」より)

という意味であり、いかに親が子供に与える影響が大きいかを表している。言うまでも無く親はれっきとした「大人」であるのだが、その大人について、本当に子供にとって道標になっているかというと首を傾げるような状態にある。その実態について著者の観点から分析し、これからの大人、そして子供の教育をどうするべきかを提示している。

<今の大人たちの実態はどうか>
今の大人たちはどのような実体化というと戦前の頃と現在とで、日本語の使い方、態度などの観点から分析しているが、その中でも自己中心的で無責任であることを指摘している。また、「自己中心的」の中でも詐欺などの犯罪、そして少子化にまつわる問題の本質も本章にて突いている。

<子供をどう躾け、教えるか>
子供に対する躾けについても変化はあるのだが、躾の仕方によって子供の成長が大きく変わることは間違いない。かつては親だけではなく地域や学校の大人たちが子供を躾けていたのだが、最近は人とのつながりが疎遠になってしまったことから、躾けが大人、あるいは学校の先生が中心になってしまっている。またその躾けの仕方も親がどう躾けたら良いのか分からず、虐待の一歩手前のようなことも往々にしてある。本章ではその躾けの現状を指摘している。

<これからの少年少女の育成>
これから子供をどのように育てたら良いのか、もちろんかつての方法でも通用するモノもあれば、通用しないものもあるので、そのまま使うことは難しい。もちろん子供でも身につけるべきものがあり、その多くは精神的なものである。

<学校での教育>
子供を育てるためには学校教育も不可欠である。しかし学校教育というとニュースではネガティブな言葉しか聞かなくなってしまった。その中でも著者はゆとり教育はもちろんのこと大学教育の現状を批判し、そこからどのように正して行けば良いのかについて提示している。

子供を批判する論者もいるのだが、それ以上に批判されるべきはその子供を育てた大人である。そもそも子供が参考にするのは親を始めとした大人の背中であり、その背中を見て子供は育つ。子供と大人の教育どっちが先かというと、論者によって「卵が先か鶏が先か」という議論になってしまうが、子供を良い方向に変えるためにはまず親から変わることが大切である。

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