サムライ千年やりました

サムライ(侍)、いわゆる「武士」が存在し始めたのは10世紀、ちょうど平安時代の中期の頃からである。その武士が表舞台に現れ始めたのは平安時代末期、ちょうど平清盛が覇権を取ろうとした時代からである。それから長らく武士が実権を握った、あるいは覇権を争った時代が続いたのだが、1867年の大政奉還により武士の時代、及び侍の存在もなくなっていった。そのことを考えるとざっくりと言えば千年やっているというのは正しいと言えるのだが、実際にはおおよそ900年である。

本書は主人公のサラリーマン、そしてそのサラリーマンの先祖たちのことを描いた一冊である。ちなみにそのサラリーマンは長らくサムライの家系であり、1000年もの間サムライの血筋を引き継いでいた。その1000年の中でどのようなサムライだったのかを代ごとに描いていると言う一冊である。もちろんサムライと言っても1000年の歴史の中で立場など様々な変化が起こっているのだが、その変化についても本書にて言及している。