世界一騙されやすい日本人 ~演技性パーソナリティ時代の到来

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「騙されやすい」というと人によってとらえ方が違う。ネガティブなとらえ方だと金をとられてしまった、信じたのに裏切られてしまったというものがある。ポジティブなものだと目立つ、あるいは自らピエロになることによって親近感がわきやすいという印象がある。
本書ではどちらかというとネガティブな部分なのだが、なぜそういった人がいるのか、「演技性パーソナリティ」を中心に取り上げている。

第1章「「演技性パーソナリティ」の時代とメディア・リテラシー」
本章で取り上げている人物として野々村竜太郎や小保方晴子、佐村河内守といった昨年話題となった人々がいる。その理由としてメディアによって私たちが「騙されてしまった」ことになり、そのことによってどのような悪影響を及ぼしたのか、そしてそこからの教訓としてどのようなリテラシーを持てばよいのかを分析しているのが本章である。

第2章「騙しの心理・・・・・・「演技性パーソナリティ」「自己愛性パーソナリティ」の本質を知る」
前章にてメディアでも騙す人、団体があり、それに対して騙される人も少なくない。本章ではその中でも「佐村河内守」や「田中角栄」といった自分物を取り上げながら、騙される要因として相手の演技に騙される要因、そして自分自身を愛する「自己愛性パーソナリティ」によって騙される要因を取り上げている。

第3章「だからあなたは、今日もテレビと新聞に騙される!」
テレビや新聞から出てくる情報を鵜呑みにせず、常に疑いを持ちながら取捨選択していくことが必要である。これが第1章でもあったメディア・リテラシーの要素の一つだが、実際のところメディアを受け取る人は必ずしもそういったように受け取ることができておらず、むしろ鵜呑みにしてしまっている状況にある。

第4章「その医療・健康情報に騙されていませんか?」
テレビや新聞のニュースであれば、まだまだ「騙された」と思っただけで済むのだが、本章はもっと身近に、時には命にかかわるような情報まで騙すような情報があるためシャレでは済まされない。まず健康は前章のテレビ・新聞と関連するのだが、健康食品が乱発している中で、どのような情報で騙されるのかを分析するとともに、医療についても医者からの説明やメディアの報道の仕方によって騙されているのかどうかについても同様に取り上げている。

人はなぜ騙されるのか、そしてどのようにして騙されないのかを説いているものではない。世の中には人をだますような情報はたくさんあり、その中には悪質なものもあれば、人・団体の思い込みによる「騙し」もある。その騙しを素直に受け入れることも、むしろ避けることでもない。「リテラシー」と呼ばれる「疑問」を持つ、取捨選択をすることによって限りなく騙される可能性は少なくなってくる。

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