「ご当地もの」と日本人

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買い物のために店に行くと「ご当地もの」と呼ばれるものがいくつかある。特にそれが目立つのはご当地ものの「フェア」が開催される時である。ご当地ものというと焼きそばやモツ煮込みなど、俗に「B級グルメ」と言われる食べ物から、ゆるキャラや検定と言ったものまで存在する。しかも本書を見るに「ご当地」をここまで全面に押し出す風潮は日本独特のものであるという。
ではなぜ「ご当地もの」がここまで繁栄したのか、そして「ご当地もの」の良い所と悪い所はどこにあるのか、本書は「ご当地もの」そのものについて取り上げている。

第一章「日本中を席捲(せっけん)するご当地もの」
「ご当地もの」と言うとラーメンや焼きそばを始めとした料理もあれば、神戸牛を始めとしたブランド牛、さらには野菜、酒などがあり、これらを総称して「ご当地グルメ」と言われている。他にもここ数年でご当地の「ゆるキャラ」が乱発ししているのもあるのだが、他にもアニメ「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」の題材にもなった「ご当地アイドル」、さらにはご当地のことを歌う「ご当地ソング」、車やバイクで使われる「ご当地ナンバー」など「ご当地」と指すようなものはたくさんある。

第二章「なぜ日本人は、ご当地にこだわるのか」
色々と挙げてみると、日本人はなぜ「ご当地」こだわるのかと言うような疑問が浮かんでしまう。本章に入る前にふと思ったのが「郷土愛(パトリオティズム)」が根付いているのではないかと思っていたのだが、本章を見てみると、日本人としての国民性だけではなく、TV番組でも扱われる「県民性」もあれば、甲子園で地元の高校を応援するような「地元愛」というのもある。また県人会や同窓会といったものも「ご当地」にこだわる一役担っていることから、数多くの要因があると言える。

第三章「「ご当地もの」の光と影」
「ご当地もの」は街おこしの起爆剤として重宝される一方で、過当競争や著作権、さらにはガラパゴス化といった「影」の部分も存在する。本章ではご当地ものについてその両方の面を余すところなく取り上げている。

第四章「ご当地の力が地方を救う!」
悪い側面があるとは言え「ご当地」の力は必要である。それにこだわれることこそ日本人としての真髄であり、なおかつご当地によっては世界に受け入れられているものもある。地方を救うためには「ご当地」はどうしてもキーワードとなり、2020年に開催される東京オリンピックに向けて「ご当地」の立場からどうアピールしていけば良いのかを取り上げている。

「ご当地もの」は今も存在するのだが、それをうまく活性化していくことによって、安倍政権が掲げている政策の一つである「地方創生」をなし得ることができるという。日本ならではの文化である「ご当地」、それを日本、そして世界に向け、どのようにしてアピールしていけば良いのか、それはご当地それぞれが考えるべき事と言える。

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