トマト・ケチャップ・ス

とある女子高生が、同級生の2人から漫才トリオに誘われたことから物語は始まる。しかも誘われた2人は容姿端麗・成績優秀と呼ばれる才女で、主人公はまさか私が誘われるとはという戸惑いを覚えるものの、誘われるがまま本書のタイトルである「トマト・ケチャップ・ス」という名前のトリオを組んだ。

トリオを組み、お笑いネタを考え、そして漫才を一つずつつくる日々。その日々の中で出てきた少女たちそれぞれの家庭事情。それに翻弄されながら、そして試行錯誤しながらネタを作り続け、ようやくできた漫才。

漫才トリオとなり、漫才を一席つくり、披露するまでのプロセスは、まさに「青春」という一言に収斂される。その青春の姿は他の部活として活躍するストーリーにも匹敵する。