これからの「稼ぎ」の仕組みをつくろう

会社員が副業で稼ぐことは、「副業規定で禁止されている」とか「本業に集中していて、そんなことをする暇がない」と言うような回答をする人が多い。しかしかつてあった会社が社員を守ってくれる風潮は、バブル崩壊と共に崩れ去り、もはや会社は社員を守ることは少なくなった。もっとも著者も経験している「ブラック企業」は会社員を守るどころか道具のように扱う、さらには裏切ることも常態化しているのだという。

本書は自分で稼ぐ方法として、主にネットビジネスと言われる分野で稼ぐためにはどうしたらよいのかを伝授している。

第1章「元ブラック企業の奴隷社員が年商2億円弱のグループ企業を築き上げるまでの軌跡」
著者の高校時代からブラック企業に入社、そして退職して独立してからの人生が綴られている。ブラック企業に就職したエピソードはその当時の自分の状況だけではなく、企業に対する不満についても余すところなく書かれており、さらに独立してから、稼げるようになるまでは様々な苦労があったという。

第2章「ネットビジネスで稼げない人が陥る7つの失敗」
ネットビジネスの世界は参入しやすい一方で、多くは稼げず撤退する人が多い。もちろんその中には7つの失敗があり、本章ではそのことについて取り上げている。主に考えること、好きなこと、人脈など、稼げなくなっている原因を指摘している。

第3章「関口式「マスタープラン」で億の稼ぎを現実にする」
ネットビジネスでもって億単位稼いでいる方はいるのだが、その多くはネットビジネス単体で稼いでいるわけではなく、ノウハウとノウハウを組み合わせる、そして第5章にて述べる会員制ビジネスにするなど、様々な展開をすることによって稼ぎが億単位にすることができるという。

第4章「お金を印刷する!? 情報販売の極意」
あくまで本章のタイトルはもののたとえで、日本銀行以外でお金を本当に印刷することは法律(通貨及証券模造取締法)によって禁止されている。
お金を印刷するように、あるいは無限大に稼げるようなATMをつくるための方法として、本章では「情報販売」がある。いわゆる「情報商材の販売」と言ったものであり、本章ではその情報商材をどのようにしてつくり、そして稼げるようになっていくか、そのことを伝授している。

第5章「都合のいいお客さんをつくり出す会員ビジネス構築法」
会員制ビジネスは月額料金でお客さんを取り入れ、継続的に上質な情報・ノウハウを提供しながら稼いでいくというスタイルである。本章ではその会員制ビジネスのイロハから、継続的に会員を取り入れ、稼げるようになるにはどうしたらよいのかを伝授している。

第6章「誰も教えてくれなかったアフィリエイトでの本当の稼ぎ方」
アフィリエイトにも色々な種類がある。サイトやブログ、スマホからメルマガ、YouTubeに至るまで方法はゴマンと存在する。本章はその中でもメルマガを主軸にした稼ぎ方を伝授しているが、本章で取り上げられているサービスは現在規約などが変更されて使えない場合、あるいはサービスそのものがなくなった場合があるので、まずはそれを確認した上で実践するとよい。

会社だけでは、安定的に稼ぐことが難しくなり、なおかつ安定した生活を保障できるわけではない。著者が体験したブラック企業のように社員を大事に扱ってくれないところもある。その状況で会社の給料をもらうだけではなく、「自分で稼ぐ」技術や仕組みがどうしても必要になってくる。本書はその仕組みをつくるイロハが詰まっている。