レイニーキラー

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「レイニーキラー。
 雨の日の殺人者
 またの名を傘男」(p.2より)

本書はおそらく前者で述べている「雨の日の殺人者」を挙げている。触れただけで人の心を読み取ることのできる体質の持つ主人公と、逆に人の心が全く理解できない僧侶というなんとも奇怪な2人が織りなすミステリー作品である。全く違う性格でありながら、衝突があるものの、いつしか友情が芽生え、凸凹コンビみたいになった。

その過程でのコミカルさもあるのだが、本来はミステリーの部分が強く、特に雨の日に殺人事件が起こる描写は、文章からでもシリアスさがにじみ出る。

とは言ってもかなりハードなものではなく、軽妙なやりとりを繰り返しつつ、犯人像もけっこう明確に出てきている。そのことを考えるとミステリー作品でありながら、ミステリー初心者にとっても読みやすい小説と言える。なのでミステリー作品に興味を持っていても、何を読んだら良いのか分からないと言う方であれば、まずは本書から手をつけてみて、それから違うミステリー作品へと読み進めてみると良いだろう。

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