プチ革命 言葉の森を育てよう

人間的に成長していくためには「変化」が必要である。その変化に対してどこかしらか抗うような意識が出てきてしまい、変化を妨げてしまう。その意識を変えるためには色々あるのだが、その中でも最も効果のあるものとして「言葉」を変えることにある。本書でもプチ革命と銘打っているが、その革命は「言葉」による革命であり、著者も詩人・バンドマンの立場から言葉について説いている。

第1章「プチ革命」
言葉というと自分自身にしたためるモノだったのだが、最近ではネットが隆盛したことにより、言葉を発信したり、育てたりすることが容易になった。それと同時に「自分探し」が出てき始め、自分自身とは何なのかを悩み出す人も出てきている。そこで「プチ革命」である。

第2章「人間らしさと言葉」
「プチ革命」をする重要な要素として言葉がある。その言葉は心も伴っており、人間らしさを紡いでいる。その「言葉」は数多くあり、あたかも「森」のような様相を見せている。その森をいかに見て、そしてどのような森にしていくのかを取り上げている。

第3章「名詞の森があなたを救う」
言葉の森には色々あるが、その中でもあなたが救うモノとして「名詞の森」を取り上げている。その中には言葉の種がふんだんに盛り込まれており、なおかつ著者の専門である「詩」のつくり方も伝授している。

第4章「世界は生まれる」
言葉を紡ぐことによって生きる意味を見出すという所であり、なおかつ詩や小説などの文章に作っていくことによって、どのような世界が生まれるのかについて取り上げている。

第5章「言葉をめぐる旅」
ロック歌手から弁護士の道を歩んだ方、言葉の壁を乗り越えた方々、脱サラして漁船の船長になった方、テレビディレクター、映画監督、そして歌人と様々な人物のインタビューをもとに、言葉によってもたらされる「変化」について取り上げている。

言葉の使い方、選び方を一つ変えることによって自分自身、さらに人生は劇的に変化する。その変化は言語の壁を乗り越える、あるいは新たな道を歩むことができることが本章にて証明されたと言える。