フォトグラフール

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「フォトグラフ(写真)」と「フール」を合わせた造語が本書のタイトルとなっている。その中でも「フール」は直訳すると「馬鹿」と書くのだが、本書の内容からすると「嘘」と言う意味合いも持っている。「写真」と言うとありのままの姿を映し出すように見えるのだが、どうもその「嘘」と呼べるような姿も映し出してしまう。また写真には「コラ」、いわゆる「コラージュ」と言う「嘘」で塗り固めることができる。

そのことを考えると本書の帯にある

「写真。嘘が溢れる世の中で唯一信じられるもの」

とあるが、なかなか信じがたくなってしまう。とは言えど「ありのまま」を映し出しているケースが多いため、信用度は高いと言っても過言ではない。

本書は小説と言うよりもショートショートの規模で綴られているエッセイ集と言った方が良い。主軸は架空の主人公ではなく、著者本人の観点から古今東西のことについて綴っている。もちろんタイトルにあるだけあり、各章に写真が掲載されており、その写真を元にどのようなことなのかの事実、そして雑感が綴られている。

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