私の「ニューヨーカー」グラフィティ

皆さんは雑誌「ニューヨーカー」を読んだことはあるだろうか。私自身は読んだことがなく、どういった魅力があるのか分からない。ちなみに著者は50年にもわたって「ニューヨーカー」を購読しているという。これほどの長い歴史が「ニューヨーカー」にあるとは驚いたし、その本を50年にわたって読み続けたことは興味深い。また著者は実際にニューヨークに訪れたことがあり、ニューヨーク、そして「ニューヨーカー」とはどのような雑誌で、どのような魅力があるのか、それを余す所なく綴っている。

Ⅰ.「「ニューヨーカー」を読む」
「ニューヨーカー(ザ・ニューヨーカー)」とは、

「アメリカ合衆国でコンデナスト社が発行する雑誌。ルポルタージュ、批評、エッセイ、風刺漫画、詩、そしてフィクション小説を掲載する。元来は週刊誌であったが、現在5回の2週間号を含めた毎年47冊が刊行されている。レビューやイベント情報はニューヨーク市の文化を主に取り扱うが、当誌はニューヨーク外にも幅広い読者を持つ」Wikipediaより)

という。ほぼ週刊誌と言った方が良いのかも知れない。小説やコラムなどが出ていることは比重によるが日本における週刊文春や文藝春秋にあたる。もちろんニューヨークをはじめといたアメリカの実情をありのままに描かれ、批評されている。もちろん事件などのものもあれば、家族を取り上げるなどアットホームな内容のものまで、本当の意味で「様々」である。本章では家族のこと、イラク戦争、書評、肥満、街の風景、働いている人などありとあらゆるモノ・コトが取り上げられた記事を紹介しながら、著者の所感を綴っている。

Ⅱ.「作家の肖像」
Ⅰ.でも書いたが「ニューヨーカー」はコラムだけではなく小説も掲載している。本書はその小説を掲載している、あるいはしていた作家の中でも有名な3人の肖像を追っている。

Ⅲ.「追憶のニューヨーク」
著者は毎月のように「ニューヨーカー」を購読しているだけでなく、実際にニューヨークへ何度も訪れたという。その中でも本章では「ニューヨーカー」よりも、むしろ何度も訪れたニューヨークでのエピソードをたっぷりと盛り込まれている。

私自身「ニューヨーカー」という雑誌は読んだことがないので、どのような雑誌なのかは分からないが、他のコラム・オピニオン誌と比べても、様々な「ニューヨーク」をフォーカスしているところにあるのかも知れない。それに魅せられて著者は長らく購読を進め、ニューヨークへの憧れを深め、実際にニューヨークへと赴き、魅力を知ったと言える。そのきっかけが「ニューヨーカー」だったと言える。