人生の9割は逃げていい。

「逃げる」というとネガティブなイメージを持たれる。しかし本書の著者は「逃げる」ことを推奨している。もちろん何でも逃げていいのかというとそうではないのだが、人生において9割のものは逃げていいのだという。ではどうして逃げていいのか、そして逃げることによってどのような良い効果をもたらすのか、そのことについて伝授している。

1章「逃げ続ければ人生は変わる」

「逃げることでしか、理想の人生は実現できない」(p.17より)

のだという。そもそも著者も様々なことに逃げていった人生だったのだという。その経験によって、大きなチャンスをつかみ、そして成功に導くことができ、なおかつ自由な人生を歩むことができたという。

2章「なぜ、逃げたほうがうまくいくのか?」
逃げるというのは現実から逃げるというよりも、今ある環境から逃げて、環境を強制的に変化し、人生に変化を起こすというものである。また、そもそも「逃げない」とどのような悪影響を及ぼすのか、ヒントとしては「現状維持」のリスクと一緒である。

3章「今すぐ逃げるべき仕事のこと」
もしあなたが抱えている仕事の中で本当の「自分の仕事」と言えるのは1割しかないのだという。残り9割は自分としての仕事ではなく、他人の仕事を代用して行う、いわゆる「作業」と言うのがある。そのためそういった仕事は「逃げる」ことがいいのだという。もちろんその方法として外注化して、他人に任せて、自分自身の仕事に集中するというのがある。

4章「今すぐ逃げるべき人間関係のこと」
人間関係は自分自身にとって成長するメリットもあれば、むしろダメにするリスクも存在する。しかもそのリスクの中には、うつ病などの心の病を引き起こすような引き金になる関係にもなり得る。そのため本章では本当に重要な人間関係を除き、逃げていいのだという。

5章「今すぐ逃げるべきお金のこと」
「お金」を放棄するのかと思ったが、本章では「お金」に対するネガティブな考え方から「逃げる」ことを取り上げている。ちなみに本章である「ネガティブな考え方」の中には、そもそものお金に対する考え方や、お金を払うことの考え方、そしてお金をもらうことの考え方からどのようにして逃げるかを伝授している。

6章「今すぐ逃げるべき自分のこと」
自分自身の現状から「逃げる」ことも大事である。その中で癖や身なり、自己犠牲などの考え方などから逃げることを伝授している。

そもそも「逃げる」こともまた困難を乗り越えるための一手段であり、なおかつ勇気がいることである。逃げることは決して悪くはない、むしろ現状から脱却し、変化をきたすための一手段である。