セックスレス亡国論


下の話になってしまうが、日本では世界に名だたる「セックスレス大国」と呼ばれている。世界的なコンドーム会社が行った調査では「週1回以上の性生活をしたことがある」と答えた人が日本では先進国最低だという。その理由はいったい何なんなのか、男女とのかかわりに対して忌避をしているのか、それともそれをする機会がないのかわからない。そのことも考えて、そもそも日本ではなぜセックスレスになってしまうのか、本書はそのことについて取り上げている。

第1章「セックスレス亡国論」
日本が「セックスレス」大国と言われている所以としては複数存在する。単純な論調では「日本の男子は草食系男子になった」と言われるのだが、そもそもそれだけで片づけることは不可能である。その背景としては経済的に豊かになり、さらに自分自身を慰めるようなグッズやコンテンツも豊富にあることから、よりどころにしている部分も存在する。さらには「恋に恋をする」というようなコンテンツもあり、それが理想を高くさせるということもあれば、婚活やお見合いなど異性と付き合う、あるいは結婚できる機会が容易になったことから、がっつくことが少なくなったという部分もある。

第2章「セックスレスの歴史」
そもそも男女と関係を持つことは子孫を残すというような使命を持ったことから恋愛というよりも、一つの義務としてあった。しかしいつのころからか「恋愛」という感情ができ始め、それが男女の関係にも影響を受けるようになった。具体的な時代はわからないのだが、少なくとも本章を見るにフランス革命の時にはすでに「恋愛」があったという。

第3章「私たちはどうすればよいのか」
「セックスレス大国」から脱却するのはちょっと極端かもしれないが、そういった風潮から少しでも脱却するにはどうしたらよいのか、男性の場合は異性とのコミュニケーションをとることを挙げているのだが、その異性はどのような世代まで言及されている。また快楽のベクトルについて男性と女性との違いを取り上げながら本章ではどのようにして男女との関係を活性化していくかを取り上げている。

日本の出生率は回復傾向にあるのだが、その回復の仕方も「横ばい」というような状況にある。その出生率を上げるための対策としてどうするかも政治的な部分では行われているのだが、本書のように「なぜセックスレスになったのか?」の考察を行うとともに、男女との関係を増やしていくにはどうしたらよいのかというヒントを見つける参考材料にすることができる。

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