トライアンフ


本書のタイトルである「トライアンフ」は英語に直すと「triumph」と表記され、

「1.勝利、制服、大成功、偉業
 2.凱旋
 3.トランプのマジックの一種
 4.イギリスのオートバイの製造会社、およびその商標」(p.152より一部抜粋)

とあるのだが、本書で取り上げる意味はそれとは違い、

「5.本作品に登場する日本の伝説のロックバンド四人組」(同上)

という意味である。もちろん本書は小説なので「架空の」ロックバンドという表記をつけた方が良いのだが、そのバンドが復活するまでの所が描かれているが、その中で2つの誘拐事件が起こるという物語である。しかも本書の冒頭には、

「披露する前に現象の説明をしてはならない。
 同じことを二度繰り返してはならない。
 種明かしをしてはならない」(p.5より)

とあることを見ると、最初に取り上げた辞書の意味にある「3.」の意味もあるのではとも見て取れる。そもそもミステリー作品であるので、5.だけではなく、3.の「マジック」と言うのもあながち間違いではない。でもなぜロックバンドが「トライアンフ」なのか、その起源について本書を読み進めていくうちに分かるが、その意味が奥深く、興味深い。

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