15歳で起業したぼくが社長になって学んだこと

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
本書のタイトルを見るに「15歳」で起業できたというのには目を疑ってしまう。しかし実際に著者は本当に15歳で起業をし、様々な人生を歩んでいった。学校では勉強することができない、会社の経営の実学、さらには複雑な人間関係を学び、自らの血肉としていった。その著者の経営者の半生をつづると同時に経営のこと、お金のことなどについて伝授している。

第1章「お金持ちになりたい!」
そもそも著者が社長になりたい以前の夢として本章のタイトルにあるような夢があったという。その夢のきっかけとして中学時代に大金持ちの同級生の存在があった。そのことがお金持ちになりたいという思いが強くなり、やがてお金儲けの方法を色々と知ることとなった。

第2章「お金儲けの始まり」
お金儲けとして最初に行ったのが、デイトレードだった。そのことで様々な資金面での工面を行ったのだという。本章で驚いたのが「中学生のデイトレーダーたち」という節があるように、中学生でありながらデイトレードを行っている方もいるのだという。まだお金の使い方や稼ぎ方がわからない年頃で、すでに行っているとは末恐ろしい気がしてならない。ちなみにデイトレードは個人としてではなく、チームで行っていたという。

第3章「詐欺と裏切り」
そのチームが新しい事業をスタートする、そして会社を興すことにもなった。順風満帆の人生を送っているのかと思ったが、本章のタイトルにもあるようにもうけ話に乗せられてしまい、出資したら詐欺に遭い、さらには会社の会長の「裏切り」により、地の底に沈んでしまった。

第4章「バブルの到来」
とは言っても会社自体倒産したわけではなく、事業そのものは成長の一途をたどっており、順調と言えば順調な滑り出しだった。さらに社員の採用も行いつつ、事業を拡大、そして会社としても、著者自身としても成長し続けることができた。そうしてバブルのような状態になったという。段階的にと言うわけではなく、「突如」やってきたのだという。そのバブルによって行ったこととしてカジノ通いやホテル通いといったことをしたのだという。

第5章「模索と修業」
会社は安定してきたときに、売却を行い、新たな道を歩む準備を始めた。それも全く違う分野で。それで何をしたのかと言うと、一つには「読書」があるのだという。その読書におけるビジネス的なメリットとデメリットについても述べている。

第6章「再出発」
リーマンショックの処理で疲弊したのだが、再出発に向けて着々と準備を進めていった。もちろんその再出発としての準備で読書を進めていきながら新しい事業案件を進めていった。

第7章「ある会社の買収&売却劇」
その新しい事業案件は事業再生とM&Aといったものである。そのこともありホールディングスの会社を設立し、その中で買収や売却を行ったという。さらにその中でも税金対策や裁判といった泥沼の争いもあったが、それでも何とかやっていっている。

15歳で起業となると、経営者としての人生を15年経験したことになる。同世代でもこれだけの経営者としての人生を歩んだのは著者意外にほとんどいない、いや誰もいないと言ってもいいほど過言ではない。その人生の中で学んだこと、失敗したこと、そして成功したことはたくさんある。そしてそこから経営者として、そして起業しようとする方への教訓が本書にある。

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