これからの世界をつくる仲間たちへ


株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。
見るからに不思議なタイトルであり、なおかつ不思議な内容である簡単に言うと本書の著者は「メディアアーティスト」と言われており、ロボットやコンピュータ、さらにはメディアなどの未来を描くデザイナーであり、別名「現代の魔法使い」と言われているという。その著者がロボットや情報などがどのような変化を行い、なおかつこれからのデザインについて取り上げている。

第一章「人はやがてロボットとして生きる?」
ロボットと人間の関係は深いかどうかはわからないが存在する。その中でも仕事の中にはロボット、あるいはコンピュータに委ね、人間が行う仕事が減ってしまい、業種によっては仕事が無くなってしまうものもあると言われている。そのような状況となってしまうと本章でも疑問符がかけられているように人とロボットの位置関係が逆転してしまうというようなことも考えられる。

第二章「いまを戦うために知るべき「時代性」」
そのようなことを避けるために本書のプロローグにある「魔法をかける人」になっていく必要がある。「魔法をかける人」というとちょっとわからないように見えてしまうが、簡単に言えば情報を提供する、あるいはロボットを開発すると言うような人のことを表している。そしてもう一つ必要な要素として「時代性」を知ることが大切であるが、本章では特に後者を伝授している。時代性と言ってもピンと来ない方もいるようだが、「トレンド」と言うような一過性のモノではなく、これからどのようなことが起こるのか、そしてどのようなメディアを作っていけば良いのかということを「時代性」と表している。

第三章「「天才」ではない、「変態」だ」
勉強的に秀でている「秀才」よりも、一つの分野に対して、とてつもなく特化した「天才」よりも、特定の分野に対して特化しながらもそれに対する猛烈な執念を持つ「変態」がこれからの時代には重要な存在になるのだという。私自身も読書に関しては「変態」と自負している(書店の本の書評でも書いた)のだが、どこまで行けば「変態」になれるのかは私自身もわからない。そこで本章である。本章では「変態」の可能性と、これからの時代にどのようなメディアが必要なのかを取り上げている。

コンピュータにしても、ロボットにしても、メディアにしても進化は続いている。しかもその進化は年々早まってきている。それを感じさせたのは、先月コンピュータ囲碁・AlphaGoが「世界最強」「囲碁界の魔王」とうたわれる韓国の棋士・李世ドルに4勝1敗で大きく勝ち越したことである。3年前にも電王戦でコンピュータ将棋がプロ棋士に勝ち越したという出来事があり、これより数年後、ないしは10数年後に囲碁もそうなるかと考えていたら、わずか3年で現実のものになってしまったのだから驚きという言葉でしかない。それだけ技術は急速に進化を遂げているという証明につながったといえる。その中で人間はどのように生き残ったらよいのか、そしてその技術を進化させていくのか、それを考えるための参考となる一冊と言える。

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