「格安航空会社」の企業経営テクニック

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「格安航空会社(以下:LCC)」と言うと、飛行機で移動する際に最も大きなネックとなる費用面を大いに緩和することができる。ちなみに私はというとあまり利用したくないタチである。その理由として大学生の時にLCCほどではないものの、新千歳―羽田間の移動をLCCにほど近い会社を使い片道1万円で移動したのだが、サービスや飛行機など様々な面でひどい目に遭った経験がある(会社の名誉のためどこの会社だったかはあえて伏せておく)。

私事はここまでにしておいて、私自身はあまり利用したくはないのだが、コストの面から安く済ませたい方々にとってはこれ以上ない移動手段と言えるLCCだが、海外ではそういった会社が多くあり、中には大手になりつつあるところも少なくない。本書はそのLCCのメカニズムを取り上げている。

第1章「格安航空会社の経営理論とビジネスモデル」
世界中にLCCの会社はあり、人気を呼んでいるところもあるのだが、なぜそこまで有名になったのか、その経営理論の前になぜLCCというビジネスモデルがつくられ、スタンダードになっていったのかについて知る必要がある。そのビジネスモデルにも距離や座席、サービスなど細かい面で戦略が盛り込まれており、稼ぎの糸口も多様であると言っても過言ではない。

第2章「超低コストの公式」
なぜLCCは超低コストで稼げているのか、そこにも理由はあるのだが、コストカットからすると燃油や機材、人件費など、飛行機を飛ばすためには様々な費用がかさむ。その費用をどのようにして削減をするのか、長年メジャーのところにいる航空会社との比較をしながら取り上げている。

第3章「高搭乗率と利益の公式」
低コストでありながら高い搭乗率を維持する、あるいは利益を生み出すためにも「公式」が必要になってくる。実際にLCCにおける「超低コスト」はあくまで一つの条件であり、それに加えて複数の条件を取り入れる必要がある。それが「高い搭乗率」に直結につながる。

第4章「スタッフの力が倍になる秘密」
これまで様々なビジネスモデルを取り上げてきたのだが、LCCでは単純に人件費を削減しているわけではなく、スタッフの育成などにも力を入れている。少数精鋭であれど、他の航空会社と比べて倍以上にもなるほどなのだという。その源泉には何があるのか、世界中で活躍している航空会社が行っている人材育成を取り上げている。

LCCにはLCCのビジネスモデルが存在する。単純にコストカットをしているだけではなく、高い搭乗率を獲得し、そして世界的に人気を呼ぶような戦略が織り込まれている。しかもその戦略はマーケティングもあれば、人材育成もあるなど、他業種にも通ずるところもある。本書はあくまでLCCの経営テクニックであるが、参考になる点が数多くある一冊と言っても過言ではない。

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