400万人に愛される YouTuberのつくり方

YouTuberなる人物が数多くいるのだが、その中でも主だった人物としては本書の著者の一人であるHIKAKIN、さらにははじめしゃちょーやマックスむらい、SEIKINや佐々木あさひなど挙げるだけでもきりがない。そのようなYouTuberになりたいという子供も数多くおり、専門学校でもYouTuber養成のコースができたとかできないとかある。

そういったYouTuberはどのようにして生まれたのか、HIKAKIN本人がYouTubeと出会い、試行錯誤を重ねた末、日本を代表するYouTuberになった経緯とこれからについて取り上げている。

第1章「YouTubeで人生が変わった」
HIKAKINは元々テレビに出たくて故郷から上京し、働きながら、ライブハウスで特異なビートボックスを披露していたという。その合間に自分のチャンネルをつくり、ビートボックスを披露することがあったのだが、なかなか再生数は伸びなかった。それからして1つの動画が海外で大人気を呼び、1日で20万、2週間で200万アクセスを記録し、YouTubeからパートナーシップとして契約を受け、正式にYouTuberとして活動をしたのだが、挫折もあったという。その挫折から「日本一のYouTuberになる」という目標ができ、そしてそれを達成していった。

第2章「日本初のユーチューバー専門プロダクション」
本章以降ではHIKAKINも所属している芸能プロダクションの話を取り上げている。そのプロダクションの名前は「uuum(ウーム)」と呼ばれるもの。その会社を設立したのが、本書の著者の一人である鎌田和樹氏である。その鎌田氏がプロダクションを設立するきっかけになったのが、HIKAKINとの出会いだった。なぜYouTuber専門のプロダクションと言う前代未聞のことを行おうとしたのか、そしてこれからどのようにしてビジネスを拡大していくのか、そのことについて取り上げている。

第3章「ユーチューバーを支援するグーグル」
現在グーグルでは積極的にYouTuberを支援しているという。アメリカではロサンゼルス郊外に「YouTube Space LA」と呼ばれるところがあり、そこで創作活動を行うことができ、なおかつ支援を行うことができる。日本でも六本木ヒルズ内に、同じような施設が存在しており、多くのYouTuberが使っているのだという。

第4章「uuum専属ユーチューバー名鑑」
本章ではuuumに所属しているYouTuberたちを紹介している。しかも単純に紹介しているだけではなく「なぜYouTuberになったのか」「最もアクセス数の多い動画」、そして「これからYouTuberを目指す方へのアドバイス」などが掲載されており、特に最後はYouTuberを目指す方には必見のところである。

グーグルがYouTuberに積極的に支援をしていることを考えると、グーグルの方針が大きく変換しない限りYouTuberはこれからも増え続けていく。もっと言うとYouTubeを単純に観るだけではなく、実際どのようにして投稿するかというのも一つのファクターになってくるのだが、それ以前にどうしてYouTuberになりたいのか、その軸とどのような動画を上げたいのか、そういったことを必死になって考える必要がある。もちろん著名なYouTuberたちも試行錯誤の末に大成したのだから。