デスマーチに追われるIT技術者が勉強せずに英語力を身につけてキャリアアップした方法

著者の鈴木様より献本御礼。
私自身は著者ほどではないものの、毎日終電まで働くような時期があった。そのような中でも読書は忘れておらず、書評も欠かさなかった。どんなに仕事が忙しくても、やりようによって変えることができれば、何にでも変わることができる。本書でもITでいう所の「デスマーチ」と呼ばれるような残業続きの状況でも英語を学び続け、キャリアアップを果たすことができたという。その考え方や行動の仕方を取り上げているのが本書である。

Chapter1「こんなことをしていませんか? ~英語を上達させたいなら変えるべき、14の行動~」
仕事によっては英語が必ず必要になってくることもあるのだが、仕事によって英語は必要ないのではと考える人もいるのかもしれない。これからのありとあらゆる仕事で英語は必要になってくるのだが、その英語をどのようにして学べばよいのか、その変えるべき行動を取り上げている。

Chapter2「こんな風に考えていませんか? ~英語を上達させたいなら捨てるべき、11の思い込み~」
英語を上達する中で「思い込み」と呼ばれるようなものがある。そのような思い込みが英語の上達を阻害するような要因も含まれる。そのような「思い込み」を捨てるものについて11個取り上げている。

Chapter3「ふだんやっていることを、ちょっとだけ変えてみよう! ~英語ができるようになる、18の行動~」
本章では「習慣」にフォーカスを当てている。買い物や本、映画など様々なことから英語を上達する機会がある。ちょっとしたことで英語を学ぶことができる。その方法を18個取り上げているが、中には目安時間も設けられているため、自分のライフスタイルに合わせて実践することができる。

Chapter4「あなたの環境を、ちょっとだけ変えてみよう! ~英語の上達を助ける、5つの準備~」
英語を学ぶ環境を整えることは、英語の上達の助けになる。その助けになるものとしてウォークマンやDVD、さらにはメモ帳や辞書などがあるのだが、それらをどれくらい持てばよいのかが取り上げられている。

英語を学ぶ機会はたくさんある。本書は著者自身が実践し、TOEICのスコアを格段に伸ばすことができた方法を示すことができるのだが、そのほかにもスピーキングの方法などに応用することができる。さらに言うと、著者のように「デスマーチ」のような方々がどのようにしてキャリアアップのために行動していけば良いのか、そのマインドを知り、実践することができるきっかけも作ることができるという点では、英語学習の本であるが応用の幅は広いと言える。