アルツハイマー病に克つ

「アルツハイマー病」は中高年層にかかることが多く、脳にあるたんぱく質が溜まって発症してしまう病気である。その病気により物忘れが頻発し、認知症と言った病の併発の原因にもなる。そのアルツハイマー病を予防、あるいは克服するためにはどうしたら良いか、本書はそのことについて取り上げている。

第1章「「もの忘れ」とは、アルツハイマー病とは」
最近あなたは「もの忘れ」をしたことがあるか。頻度によってはごく普通のことなのかもしれないが、異常なほど忘れてしまうようなことになった場合、それはアルツハイマー病の危険性を考えた方が良い。冒頭には「中高年層にかかることが多い」とあったが、最近では「若年性アルツハイマー病」という名前があるなど、若年層でもアルツハイマー病にかかる危険性もある。

第2章「身近にあるアルツハイマー病」
しかもそのアルツハイマー病は身近なところにあるという。もっとも原因としてはあるたんぱく質が脳に溜まったことにあるのだが、そのたんぱく質は生活の中で溜まりやすいという。またそれを発見するためにもテストやたんぱく質の測定で判明できるという。

第3章「発症メカニズムの解明」
最初、および前章にて「あるたんぱく質」と取り上げたのだが、そのたんぱく質の名は「ベータアミロイド」である。繊維状のたんぱく質で、斑点状になって脳に沈着してしまい、炎症を起こすことでアルツハイマー病が発症してしまう。こういったメカニズムは主に「老人型」と呼ばれるものであり、ほかにも神経・細胞の変化が原因となり発症するアルツハイマー病も紹介されている。

第4章「アルツハイマー病の原因物質「ベータアミロイド」」
いずれにせよアルツハイマー病になる最大の要因として「ベータアミロイド」があるのだが、これが発生する原因は諸説あり、今のところハッキリとしていない。こういったベータアミロイドがどのようにしてできるのか、そのメカニズムについても本章にて取り上げている。

第5章「アルツハイマー病の予防・治療の現状と展望」
そのアルツハイマー病を予防、あるいは治療していく方も少なくないのだが、その現状は明るいのか、それとも暗いのか、そしてこれから治療や予防法はどのようにして改善していくのか、そのことについて取り上げている。

第6章「安全なアルツハイマー・ワクチン開発の現状と展望」
アルツハイマーの治療のためのワクチンも存在するのだが、そのワクチン開発は進んでいるのか、その現状と展望を取り上げている。

私自身も中年に片足を突っ込んだような状況なのだが、そう考えるとアルツハイマー病は他人事ではない。その病気を予防するにはどうしたら良いのか、そしてもしもかかったとしたらどのように治療したらよいのか、その傾向と対策を知ることができるのが本書といえる。

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