満員電車にサヨナラする方法~時間と場所にとらわれない新しい働き方~

都市部で会社勤めの方の多くは満員電車に揺れて、まさに「痛勤」と呼ぶほどかなりつらいような通勤となってしまう。私自身もそういった体験はあるのだが、1日勤務するくらいの疲れが一気にやってきてしまう。十分に睡眠をとっていないと、スタートダッシュかけられず、ボーッとしてしまうことすらある。

そういった満員電車を忌避したい人は少なくないのだが、そこから脱出する方法はいくつか存在する。本書はその中でも「在宅で仕事を行う」ことにフォーカスを当てて、在宅で仕事を行うに適している「クラウドソーシング」という方法を取り上げている。

第1章「クラウドソーシングの大きな可能性」
もしも仕事をしている方、あるいは主婦・主夫業をやっている方々の中には、時間が空いてしまうことがある。その時間の合間を縫って仕事をしたい方がいる。そのためにスキマ時間で仕事をすることができる「クラウドソーシング」があり、それを実際に使っている方がいる。もっと言うと、スキマ時間を使って得意としている仕事を見つけることができ、そして仕事にすることができるという。

第2章「クラウドソーシングが実現する新しい個人の働き方」
クラウドソーシングがもたらされるものは個人、そして企業をはじめとした業界そのものとで分かれる。本章ではその中でも「個人」にフォーカスを当てており、個人として働くことのメリットと可能性について取り上げている。

第3章「クラウドソーシングで変わる未来のビジネス」
本書ではビジネスなど仕事を与える方々全体のことがどのようなメリットを持つか、それは仕事のスピードを劇的に早められる、また上質な成果物をもらうことができる、また、コストカットも叶うことができるというメリットもある。

第4章「「ランサーズハッカー」という新しい職業の登場」
そもそも本書の著者はランサーズの代表取締役であり、最大手のクラウドソーシングに成長させた。クラウドソーシングが発展している時代の中での仕事の仕組み、そして個人としてのエキスパートをどのように育成するか、そのことについて取り上げている。

本書が出版された2013年末はクラウドソーシングが発展期にあり、まだ夢があった。しかし、昨今ではなかなか稼ぐことができないと言うような批判的なコラムも出ているのだが、新しいワークスタイルとしての「クラウドソーシング」はまだまだ改善・発展の余地があるとも見て取れる。時間はかかるものの、クラウドソーシングによってワークスタイルはまだまだ変わると言える。本書はその可能性を示している。