南国港町おばちゃん信金―「支援」って何?“おまけ組”共生コミュニティの創り方


人間にも「格差」があるように、企業にも「格差」はどうしても存在する。これは人間以前に、動物として生きる中で当たり前に存在する。もちろん「格差」があるということは「勝ち組」や「負け組」と言ったものがどうしても出てくる。しかし本書で取り上げる信金は勝ち組にも負け組にも属しない、「おまけ組」の道を選び、邁進している。著者自身、赤裸々に語っているが、なぜ「おまけ組」になったのか、そしてそうなるためにはどうしたら良いのか、また現在どのようなことを行っているのかも綴っている。

第1幕「南国港町おばちゃん信金」
「南国港町」と言うとどこの片田舎かなと思ってしまうのだが、著者はネパールに在住しているという。さらに言うと、仕事場も南インドの港町ということから「南国港町」というように名付けられた。そのことを書くと「国際派」や「エリート」というイメージを持たれるのだが、実際はそうではなく、負け組に近いような存在だった。しかし発展途上国の、それもスラムと言えるところで信金の仕事をしているが、その「信金」の中でもフォーカスすべきところとして「援助」を行っているというのがある。本章ではその仕事の側面と、元々著者が岐阜県のNGOで行ってきたことについてを取り上げている。

第2幕「印度草双紙(いんどくさぞうし)」
そもそもなぜ著者はインドをはじめとした途上国で仕事をしようとしたのか、その思い出を綴りつつ、インドに初めてやってきた思い出、そしてそのインドの中で初めて仕事をした際のエピソードにはどのようなものがあったのか、そのことについて取り上げている。

第3幕「日本のおばちゃんとして―途上国で働く三つの理由」
途上国で働くおばちゃんが、日本に対して、どのようなメッセージを送るのか、もちろん「おまけ組」の定義もあれば、「援助」についての考え方、さらには国の在り方にまで言及している。

海外で活躍している日本人は少なくないのだが、「おばちゃん」と呼ばれる方が発展途上国で活躍している姿は珍しい。もっともおばちゃんにしか出せないパワーでもって途上国の方々の大きな助けになり、文字通りの「支援」を行っている。その姿がありありと映し出しているのが本書と言える。

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