忘れ村のイェンと深海の犬


大切な故郷を守るため、少女は立ち上がり、冒険するという物語である。単純に言えばそうかもしれないが、その物語はファンタジーであり、なおかつ一つのロールプレイングゲームのストーリーを見ているような感じである。

そのストーリーの中で出会いと別れがあるのだが、その中には戦いもあったり、仲間ができたりと言ったものがあるのだが、なんといってもスケールが非常に大きく、本書でもって完結と言うわけではなかった。主人公をはじめ、本書で出てきた人物たちがどのような人生をたどっていったのか、どのような未来があったのか、そして主人公の旅はどこまで続くのか、本書は著者が持っている物語の一部分しかないのかもしれない。

そのことを考えると続編が出てこないと本書の壮大さが見えてこない部分もあり、なおかつ面白さが見えてこないといえる。ただ本書でも本書なりの壮大さと面白さがあるのだが、続編、そしてシリーズ化したところで本書及びそのシリーズの価値は決まるのではないかと思う。

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