蚕食鯨呑――世界はおいしい「さしすせそ」

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本書で取り上げている四字熟語はそのまま文章にすると、

「ときに蚕のように食べ、ときに鯨のように呑む」

とある。こういった四字熟語は飲み食いのことを言っているように見えて、実は食べるように国を侵略するようなことを形容して表したものである。しかし本書はそのままの意味で、食べ物・飲み物がたくさん出てくるエッセイ集である。

しかし取り上げられる「飲み物」「食べ物」は日本だけではなく世界中のおいしい飲み物・食べ物があり、それらがどのような味なのかも具体的に分析している。また一つ一つの材料についても起源が存在するが、本書でもそれぞれの材料の起源をいくつか取り上げている。

ちなみに取り上げられている食べ物・飲み物の多くは中国という点は著者のご愛嬌と言えるのだが、そもそも本書の四字熟語も元々は中国大陸から来ていることから致し方ないとも言える。とはいえ中国でも「北京」「広東」「上海」「四川」と地域によって料理の在り方も異なるのだが、そのことなる料理がどのような成り立ちがあったのかも事細かにつづられている。ほかにもアメリカ・ロシア・ヨーロッパと著者自身が渡り歩き、食したことについても綴られている。

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